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「好き」よりも〇〇に従う生き方

人生最後の日の決断

一度しかない人生、あなたは思う存分生きることは出来ていますか?

人生でどこか生きづらさを感じている人は沢山いると思います。

仕事や毎日暮らす中で「この選択で良かったのだろうか」「あの時の選択は合っていたのだろうか」「このままで良いのだろうか」「これから先、大丈夫だろうか」と思い悩んだことは誰しも一度はあると思います。

よく明日が最後の日だとしたら何をしたいと思うか。それがあなたのいますぐ取り掛かるべき物だと言われますね。

それはなぜか。多分それが最もあなたが心から望む物であり、「好き」にも勝る感情があるからだと思います。

好きを優先すれば幸せになれるのか

人生を楽しみたいのなら、成功したいのなら「嫌いなことをしない」という選択をすることを推奨している本もあります。かといって好きなことだけをするという選択をした場合、それが理想の人生につながるかというとそうではないと私は思います。

なぜなら好きなことだけしていても人生はうまく回らないからです。

では嫌なことばかりすることが良いのかというと、それももちろん違います。

感情が現実を作っていくので、嫌なことばかりして嫌な感情をずっと感じているとずっと目の前には嫌だと感じるような出来事が続いてしまい、辛く苦しい人生になってしまうからです。

ですが、好きなことばかりしていても最初は楽しいとか幸せだと感じていても必ずその好きな感情は薄れ、いつか飽きてきてしまいます。好きなことはたまにするから楽しく幸せを感じることができ、辛く苦しいことを知っているから心から楽しいと感じることができるのです。

物事は表裏一体で必ず裏の部分も存在します。こうして裏がある=嫌な事があるから表=好きな事として存在することが出来ているのです。

常に好きなものに触れているとその「好き」にも飽きてしまい、いつの間にか何の感情も起きなくなってしまいます。私たちは常に感情と共に生きており、感情を感じたくて生きています。その感情が動かなければいくら好きなものに関わっていてもいつの間にかそれが「好き」から「普通」とか「当たり前」となってしまうのです。

そうなるとなんの感動もなく無味の人生となってしまうので、あなたは決して人生を楽しんでいるとは言えないのです。

好きよりも勝るものに挑む

ではどうすれば良いのか。それは好きよりも勝るものに挑む事です。

好きにも勝る物というのは簡単にいうと「したい」という心からの欲求です。

欲求というのは時に理性やその他の感情を吹き飛ばすほどのパワーがあると思います。ダイエットも挫折してしまう人が多いのも「食べたい」という欲求に勝てないからと言われています、それほど人間の欲求とはとてつもなく大きな力なのだと思います。

前半部分で人生最期の日の話をしましたが、それもまさに自分の欲求に忠実に生きなさいという事なのだと思います。

マズローの人間の五段階欲求説があるように人間には段階の分かれる欲求があり、私たちはそれらの欲求を満たすために行動しているのだと思います。

マズローの五段階欲求

五段階の欲求の最上級の欲求が自己実現欲求です。

この欲求がいつまでも満たされずにいるから、私たちはどこか生きづらさを感じる日々を過ごしてしまっているのだと言えます。

これこそ人間の究極の欲であり、望みなのだと思います。

ありのままの自分として生きていますか

自己実現というのは「自己の成長や目標を達成すること」と捉えられがちですがそうではなく、人間本来のありのままの姿になり自分を認め受け入れながら生きることを指しているのだと思います。

つまりあなたの今がすっきりしない生きづらいと感じているのは、ありのままの自分として生きることが出来ていないからだったのです。

逆にいうと自分の欲求に忠実な人は自分らしくとても幸せな人生を手にすることが出来るという事なのです。

「ありのままの自分」という言葉を聞いて自分は自分以外の何者でもないのだからありのまま以外の自分て何?私は私らしく生きていると思っている人も沢山いると思います。

しかし本当にそうでしょうか。

あなたはいくら好きな相手でも結婚したいと感じないのならその相手と結婚しないという選択をしますか?好きなものと食べたいものがあれば間違いなく食べたいものを食べていますか?

全てのことにこうやって自分に正直にありのままの自分として選択することが常にあなたは出来ているでしょうか。

周りもうるさいし、年齢も上がってきたからこの人でいいや、嫌いじゃないから等という理由で結婚したり、時間もないからこれでいっかと食べたいものではないものを食べることがを当たり前にしている人の方が実は多いのではないでしょうか。

特に食べたい物に関しては大したことがないと思う人もいると思いますが、あなたの普段の考え方や暮らし方がそのような何気ないことに顕著に現れていたりするのです。

自分の軸はありますか

そうやって自分の欲求を後回しにすることを日常茶飯事にする事で大きな決断すらも惰性やその場の感情だけでやり過ごしているのだと思います。

人生は選択や決断の繰り返しであり、それが積み重なってあなたの人生になります。その時の決断の軸をあなたはきちんと持っていますか?

あなたは自分の欲求をきちんと知り、ありのままの自分として決断が出来ていますか?

生きやすい理想の人生を手にするには、ありのままの自分にならなければいつまでもどこか違和感を感じるような居心地の悪い人生を作り続けることになります。

自分の「好き」を知ることも自分を知る上で必要なことですが、あなたの人生を心から望むものにするためには好きよりももっと深いものにぜひ気がついてくださいね。

私も宝塚を目指したのは、大好きな世界だったからというのももちろんありますが、それ以上に私も同じように夢を見え希望を与えられるような存在になりたいという強い思いに突き動かされたからです。

あの時、周囲の反対にも負けずに頑張れたのもこの心の内から込み上げるものに忠実に従って生きたからだと思います。そうすることで普通では経験できなかった素晴らしい体験をすることが出来ました。大好きな宝塚を観客として楽しむだけでなく、演者として作品作りと携われた事で沢山磨かれ、私の人生はとても豊かで色鮮やかになったのはいうまでもありません。

ありのままの自分として生きることができればあなたも望むものを引き寄せ、想像以上に豊かで楽しい幸せな人生を実現することができるのですから。

風羽 玲亜

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