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ブランドのノートで夢が叶うのか

あなたはノートを書く習慣はありますか?

私が学生時代の時に交換日記や日記をつける事が流行りましたが、近年でもメモやノートが流行っていますね。
学習の為というよりも自分の理想や夢を叶える為だったり自分の思考の整理の為に取り入れている方が多いと思います。本屋さんでもメモやノート術に関する書籍を沢山見かけるようになりました。
私も4、5年前くらいから新月満月を機に潜在意識への働きかけとしてノートを書くことを始めたのですが、そこからノートを書く事が習慣となりました。

近年ではハイブランドのノートも沢山出ていますね。
特にお洋服や鞄などで有名なブランドから出ているノートは人気なようです。
しかし

ハイブランドのノートを買えば夢が叶うのか

というと、それは少し違うと思います。

ブランドのノートを使うこと

鞄や服と一緒でハイブランドを羨ましいという気持ちからノートを手にしているようでは、あなたはずっと「ブランドを羨ましいと思い続けている状態」なので、現実が変わる事はありません。

と言うのは、ブランドのノートを手にした瞬間は嬉しさやテンションは上がると思います。しかし段々と「こんな高い物どうしよう」「勿体無くて使えない」と後悔の気持ちに一瞬にして変わってしまうと思います。
そもそもその手に入れたい心の奥に「人から羨ましいと思われたい気持ち」が隠れていないでしょうか。
SNSでもいまだにブランドものや優雅な暮らしなどを見せびらかすようにアップしている人を沢山見かけます。それは現代人の特徴ともいえる承認欲求を満たしたい人の現れだと思います。同時にそれを羨ましいと感じ自分と不必要に比べてしまう人もあとを絶ちません。そんな中でも自己啓発や私と同じように悩みに寄り添う仕事を生業としている方でもこれみよがしにブランドのノートを使っているアピールをしている人は沢山います。そのような写真を見てしまうとどうしてもブランドに注目してしまい、肝心のその人の伝えたい事が半分も伝わってこないと感じるのは私だけではないと思います。

特に心が枯渇している時にそのような発信を見てしまうと「羨ましく思われたいだけだ」と感じてしまって、たとえその方が素晴らしい内容の発信をしていたとしても頭に入ってこず、益々自分と比べて落ち込んでしまうと思います。

私は心を満たす事を普段からおすすめしていますが、このようにいきなりブランドのノートを買ったり高級ホテルのスイートルームやラウンジ、アフタヌーンティーに行く事などはあまりおすすめしません。

例え憧れや好きであっても、普段から心が満たされていない状態で行っても決してエネルギーが上がらないからです。

欠乏ベースでは何をしても不幸

自分の心が満たされておらず欠乏ベースだと何かを手に入れても人生は良くならず、もっともっとと永遠に何かを欲し続ける人生になってしまいます。

手に入れた瞬間は嬉しい気持ちになるかもしれません。しかし満たされていない部分があるとそこに不足感を感じそれで頭がいっぱいになり、せっかくのブランド物にもスイートルームやアフタヌーンティーにも本来の価値を見出す事は出来ません。このように「私は満たされていない」と常に感じてしまうので、結果心から嬉しいと感じられないのです。このように欠乏ベースだと何を手にしても何をしても不幸だと感じてしまうのです。

また自分の憧れている人を真似てブランド品に囲まれる生活をしたり、いきなり家賃を上げた生活を行う方法も言われていたりしますが、そんないきなり背伸びをしてしまうと家賃に対しての心配やストレスを感じてしまって益々ストレスフルな現実が続くだけだと私は思います。

大切なことは何か

ノートやメモに書くと言うのは自分の気持ちを整理して自分の思いや考え、心からの望みに気付くためのものです。つまり自分と向き合い、自分を知るための行動です。そのためにブランド物を使う必要は全くないですし、ブランド物だから夢が叶う、叶わないという意味ではないのです。

「自分の心を見つめる」「心を満たす事をする」そうすることで自分の本当の気持ちや願いに気づき、やる気も出て色んな事に挑戦しようと自信も出てきます。そうする事でやっと理想への道は拓かれるのです。


毎日、常に満ち足りた心にする為には日常での生活の中でこつこつ行う事が重要です。繰り返す事で定着していきます。注意点としてはいきなり背伸びをするような行為はしない方が良いです。なぜならザワザワした環境にしてしまっては心を満たす事に集中出来ないからです。まずは今の生活の中で少しずつ自分と向き合う時間を増やしていく、そうすることで自分に不要な事、必要な事がどんどん出てきます。お金や時間が自由になり、心にも余裕が出てきたらブランド物や憧れの生活をすることをしてみたら良いと思います。

ブランド品やホテルはとても素敵です。
ブランドには歴史があり、作り手の思いが形となった謂わば芸術品です。私もホテルのラウンジが好きなのでホテルのような暮らしが憧れです。ですのでこれ自体が悪いとは決して思いません。


ですがもしあなたが心が枯渇したままでブランド物やホテルなど立派な鎧を身につけたとしても、あなたの心が欠乏ベースならば鎧の重さに押し潰されるだけなのです


一足飛びに人生が好転する方法はありません。『日常の自分の心が理想の未来を作っていきます』

そのベースには満たされた心、幸せを受け取れる心でないと何をしても幸せは一生やってきません。
世の中の流行り物に対してすぐ飛びつくのではなく、自分にとって本当に必要な事は何かを習得出来た方ほど誰よりも先に理想へと進む事が出来ると思います。

足るを知る

老子の言葉で「足るを知るは富む」というものがあります。

意味は満足することを知っている者は心が豊かであるという事です。この言葉には前後の文脈があります。

人を知る者は智、自ら知る者は明なり。
人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。
足るを知る者は富み、強(つと)めて行う者は志有り。
其の所を失わざる者は久し。死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。


意味を全て訳すと

他人のことをよく知っている人は、確かに頭は良いかもしれないが、自分自身のことを知っている人のほうが、より明晰である。他人に勝つ人は、確かに力は強いかもしれないが、自分自身に勝つ人のほうがより勇敢である。
満足することを知っている者は心が豊かであり、努力を続ける者はすでに志がある。
自分の本来の在り方を見失わない者は長生きをする。死んでもなお本来の自分を忘れない者が本当の長寿である。

このように自分を誰よりも理解している人が幸福を手にする人だと思います。

そのためには外側ばかりを気にするのではなく、まずは『自分自身と常に向き合い自分を知る』『自分の心の状態を知り心を満たすことを続けていくこと』が何よりも大切な事であると思います。

風羽 玲亜

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