周りの人
You are the average of the five People you spend the most time with.
“あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる”
これはアメリカの有名な起業家であるJim Rohnの有名な言葉ですが、あなたは聞いたことはありますか?
私たち人間は無意識にでも嫌でも周りの人間から多くの影響を受けます。
あなたは「水槽の金魚」のお話や「サーカスの象」のお話聞いたことはありますか?
水槽に透明な仕切りをして片側に入れられた金魚たちはその仕切りを取り払ってもずっと片側で生き続けるのだそうです。
サーカスの象も足首に鎖をつけられ杭で一箇所に打ちつけられた生活を送っていると、たとえその鎖を外されても鎖で繋がれた時と同じ範囲でしか行動しなくなるのだそうです。
これは「どうせ向こう側にはいけない」と洗脳されている状態なのです。この状態を心理学用語で学習性無力感と言います。
そして、これは実は人にも当てはまるのです。
学習性無力感、ホメオスタシス
人間は一度「無理」だと思うと行動するのを諦めてしまいます。周りの人達からの影響も強く受けるので「そんなことは無理だ」と言われたり邪魔をされることもありうるのです。
これを毎日のように言われてしまえばそれもあなたにとっては洗脳となります。そう信じ込むようになり、自分には越えられない壁だと学習無力感によって挑戦する前に諦めてしまうのです。
ホメオスタシスという言葉を聞いたことはありますか?恒常性機能と言っていわば人間の生命維持装置と考えてもらうとわかりやすいと思います。人は変化を嫌います。これまでの状態を「安全」だと判断して変化を「危険」だと認識します。そうすると行動にストップをかけようとします。また周りの人間もいつものあなたと関わることが通常であり「安全」だと認識しているので変化したあなたと関わるのを「危険」だと判断します。だから周りの人はあなたが変わることに対して阻止しようとしたり邪魔をしようとするのです。
このように生きている中で人間は自然とストップをかけてしまう性質があるのです。
この学習性無力感とホメオスタシスを理解した上で、結局「あなたがどうしたいのか」なのだと思います。あまりにも周りがうるさいのなら速攻距離を取ることも可能ですし、ホメオスタシスが働いているのだなと思って動じないこともできるのです。周りからの意見をあなたが自分の中に取り込むかどうかなのです。
自分がどうありたいか、どう生きたいのか
人間は周りの影響をどうしても受けやすいです。環境の力も自分の糧にしたいのなら是非もっと自分と波長のあう人たちのコミュニティーに入るべきだと思います。結局それもあなたがどうしたいのかです。
今までの人間関係が心地よいと感じるのならい続けてもいいと思いますが、自分のやりたいことを阻止してくる人間と付き合うことが果たしてあなたにとって最善なのかをよく考えてみてください。
本当の良い人間関係、特に友人関係というのはお互いに足を引っ張ったり、マウントを取り合う関係ではありません。お互いに見返りなく温かな心でお互いの成功や成長を望み喜び応援しあえる関係です。相手がいることがあなたにとって望ましい環境になっているのかもう一度よく考えてみてください。人は居心地の良い中にずるずるいてしまうものです。しかし何度も言いますが、周りの環境は多くの影響をあなたに与えます。
友人が多くいることが幸せであるとも決して言えないのです。友人が多い=色んな人から影響を受けやすい環境とも言えるのです。確かにチャンスは人から運ばれてくるものです。しかしそのために交友関係を広げた結果、望まない人とまで仲良くしなければならなくなったり、付き合いで色んなことを背負ったり巻き込まれたりして人間関係に苦しめられる人たちも沢山いるのです。
シンプルさに気づく
どんな環境にいたいかよりもまずは自分がどうありたいか、どう生きたいかが最も重要です。そこがブレると周りの物に常に振り回され、自分を見失いいつまでも幸せな人生には辿り着けないでしょう。そしてそんなあなたはいつまでも不要な人間関係に悩まされることになってしまいます。
自分の理想の人生に合う選択をしていける人は無駄な悩みは無くなります。人間関係に振り回される前に自分が身をおくべき環境をはっきりと見極めることができます。付き合う人は自分で決められると分かっているからです。
人生はあなた次第でいくらでも変えることができます。
理想のあなたはどんな人と関わり生きていますか?誰と関わっていきたいと思いますか。
今の関係に依存しているだけなのならその関係ははっきり言って不要です。孤独になることに不安になるかもしれませんが、例えこれまでの人間関係がなくなったとしても新たに別の人と人間関係を構築することはいくらでも可能です。昔から自分を知っている人とじゃなければダメなんてことも全くありません。
ないなら作れば良いし、いらないのなら手放せば良いのです。とてもシンプルな方法です。人間関係は難しいと思い込んでいるのもあなたの思い込みなのです。
物事はとてもシンプルにできています。複雑にしてしまっているのは他でもないあなた自身です。
そのシンプルさに気づくことで人生はとても生きやすい物だったんだと気づくことができますよ。
風羽 玲亜
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