観察すると見えてくるもの
あなたはある人の行動や言動を観察したことはありますでしょうか。
何か自分が引っ掛かることや気になる時があれば、気にかけたかも知れませんがじっくり相手の行動を観察したことはなかなか少ないかもしれせん。
しかし人間というのは実はとても単純で、観察していくと行動や言葉の端々からその人の考え方や傾向、気になることなどがわかってきます。
例えばいつも同じことや同じ人についてなど同じ話題をしてくる人というのはその内容が良い事でも悪い事でもその対象にとても関心あり、羨ましいとか憧れが強いということです。
わかりやすい例で言うとAさんはいつも会うたびにBさんの悪口を言っているとしたら、「AさんはBさんを嫌っているんだな」と捉える人が多いと思いますが、実はAさんはBに対して羨ましくて嫉妬していたり、Bさんのようになりたいと憧れていたりするのです。
また話をしているといつの間にか自分の話にすり替える人、いわゆる会話泥棒の人は相手から注目されたい、つまりは構ってちゃんで寂しがり屋の人です。
自分の武勇伝や自慢話をする人は相手に承認欲求を満たしてもらいたい、実は自分に自信のない人です。
聞いてもないのにアドバイスをしてくる人は自分の存在価値を認めて欲しい人です。自分が誰かの役に立っている、感謝されて存在しても良いんだという実感を求めている人です。
真剣な話もはぐらかしたり茶化したり自虐話を毎回するような人は、本当の自分に触れてほしくない、本当の自分がばれたくなかったり自分を見ないようにしている、自分を誤魔化している人です。
このように人間の行動や言動を観察すると面白いくらいにその人の傾向や人となりがわかってきます。
観察してもわからない時
しかしこの観察がうまくいかない時もあります。それは特に恋愛関係など特別な感情が生まれている場合に起こります。
多くの人が「恋は盲目」と言われるように自分の思い込みや色眼鏡で相手を見てしまい、勝手に期待して現実に幻滅して相手に裏切られたと嘆いているのです。
冷静になればすぐわかるような事も熱に浮かされると人は正しく判断したり物事を冷静に見れなくなってしまうのです。
周りから見てもひどい相手でも自分だけは本当の相手を理解している、わかっているのは自分だけだと勘違いし、別れた後に冷静になってなんであんな人のことが好きだったんだろうと目が醒めるのはよく話です。
しかしこうした冷静な観察というのも自分自身が満たされて心がフラットな状態でなければ正しく物事を見ることはできません。
私がいつもお伝えしているシンプリストのあり方というのは『シンプルな視点とシンプルな思考を持つことで物事を正しく見ることができる』ので、物事の真実を知ることができるのです。そのためにはいついかなる時でもまずは自分の心が満たされてフラットな状態でなければ物事を歪んだ目で歪んだ思考で捉えてしまうのです。
オススメの方法
ですので、もし恋愛や人間関係に疲れた時には少し相手と距離を取ることが非常にオススメです。
その期間に自分の心の状態をまず確認し心をフラットにしてからもう一度相手のことを考えてみると自分の本当の気持ちや相手の本当の姿というものがはっきりと見えてきます。つまり自分の心がフラットでかつ冷静に判断できる状態になることが大切なのです。これまさにシンプリストのあり方です。
距離を取ったことで別れてしまうのではないかという怖さが勝って拒否反応を起こす人もいますが、冷静になった時に別れるような関係であるのならばそれまでの関係だったということです。そしてそう思っている時点で実はそんな脆い関係だとすでに心のどこかで気がついているのです。
婚活の相談もよくされますが、ことさら結婚に関しては自分が人生で深く関わる相手であり、お互いが強く影響を受ける相手です。
何のときめきがないと言って相手のことを相談してくる人もいますが、その人は自分が婚活ではなく恋活をしていることに気がついていなかったりします。また相手の容姿やスペックについてダラダラと文句を言う人もいます。
ドキドキしたり刺激を求めている限り相手と結婚したいのではなく、相手と恋愛をしたい気持ちが強いと言動からすぐにわかります。また相手のスペックや容姿にばかり文句をつける人は相手の中身ではなく外側しか見ていない、もしくは相手が好きではないことを正当化したいだけなのです。また自分が結婚できないのを相手のせいにして自分は悪くないと証明したいのです。
このように人の言動や行動というのは実はとても単純です。いくら偽ろうと演じていたとしても私たちの意識の9割は無意識の領域です。普段の言動や行動のほとんどは無意識からきているものなので、そこを深く観察することでその人というのが深く浮き彫りになってくるのです。
その人のことを知りたいと思うのなら、自分の心をフラットにしてじっくり観察してみてください。本人に直接聞いた方が早いという時もありますが、もしあなたが自分の見る目が信じられないというのであれば、なおさら言葉ではなく行動を観察することをオススメします。
恋愛関係にあったり喧嘩したりイザコザが起きた相手に対しては一気に色んな感情が織り混ざって相手のことを判断しがちです。そういう時は時間を置いて冷静にみてみるのも良いですし、相手の行動や言動をどんなものでも良いので紙に書いていくのをオススメします。紙に書くことで整理され、気持ちも落ち着いてきます。そうすると感情を除いてシンプルに相手の言動や行動を見ることができます。
その時に自分の捉え方が大袈裟であった、ただの決めつけであった。実は他のことが理由がきっかけであった。色んなことに気がつけるようになります。そうして整理していったのちにあなたがどう感じるのか。相手に何を思うのかを感じてください。そこでどうしても相手に聞きたいことや確認したいことがあれば決して感情的にはならずに冷静に相手に聞いてみたら良いのです。
人間関係がうまくいかない人、人を見る目がないと感じる方は是非参考にしてみてくださいね。心を満たし、シンプリストの思考と視点で真実に気がつけるようになるのであなたにとって必要なものとそうでないものにはっきりと気がつけるようになりますよ。
風羽 玲亜
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