心の状態に気がついていますか
私はいつも心のあり方が現実に反映されるとお伝えしていますが、あなたは自分の心の状態に気がついていますか?
ただ人は自分を俯瞰してみる事が難しかったり、目には見えないものに対してはなかなか気がつかないものです。
心もまさにそうで、目には見えないものです。だからなかなか気付きにくいものなのだと思います。目の前に起きている事によって自分の心の状態が分かるはずなのですが、それでも気づかない人の方がまだまだ多いように思います。過去の私もまさにそうでした。
しかし心が枯渇したままだと過去の私のように生き地獄のような日々を送ることになってしまいます。それこそ最大の不幸だと思います。そうならない為にも
このような時に人はどういう行動を取るようになるのかを今日はお話をしていきたいと思います。
1.人に尽くす
私たちは常に対人関係の上で生きています。幸せな人生にもより良い人間関係は必要です。人は一人で生きているように思えたとしても必ず人が関わって生きています。自分一人では限界があることでも人の助けを借りたり、自分が誰かの助けになることで自分の成長へとつながります。
人という字は支えあってできていると言われるように持ちつ持たれつ、ギブアンドテイクの関係だからこそお互いにとって素晴らしい関係だと言えるのだと思います。しかしそうでなく一方的に自己犠牲的に尽くしてしまう人もいます。
それこそ心が枯渇している状態なのです。
尽くすことで代わりに私を大事にしてよ!もっと私を愛してよ!というエゴがあるのです。自分の渇き切った心を満たす為に、こんなに私は尽くしているのだからそれ以上に私を満たしてよ!という何とも自己中心的な行為となっているのです。恋愛で拗らせている時も同じです。
心が枯渇したまま誰かを愛そうとしても自分の心が乾いてしまっていて自分の中にある愛にも気がつけない状態です。そんな状態では誰かを愛そうとしてもまずは自分の渇きを満たそうと働いてしまう為、なかなか恋愛成就は難しくお互いにとって良い関係にはならないのです。
付き合えたとしてもいつしか尽くす側と尽くされる側という関係性になってしまい、言い方を変えてしまえば主従関係のようになってしまう可能性もとても高いのです。
あなたの中で尽くさないと自分には魅力がない、捨てられてしまうというような心の渇きからくる欠乏感がいつまでもあるかぎり、人に尽くすばかりで自分の身も心もどんどんすり減り続けることになってしまうのです。
2.人や物に執着する
自分の心が満たされていないと、一緒にいる人や周りにいる人に対して「私を満たしてよ!」という行動に走ろうとします。
心が枯渇していると自分へ自信も持てません。誰かにより添ってもらったり関わっていないと不安でいっぱいの状態です。そうなると自分以外の人や物にやたら執着しようとします。また心が渇くと他人の事がとても羨ましく見えてくるのです。その人の持っているものや環境などありとあらゆる部分に執着し嫉妬するのです。そうして更に自分で自分を見ずに自分以外の人や物ばかりを見てしまうようになるのです。
その行動はその人と親密な関係になろうとする事とは限りません。やたらその人の悪口を周りに広めたりその人の人間関係を壊そうとしたり干渉しようとしたりとする事もあるのです。
執着心から相手をコントロールしようとしたりこちらへ興味を持たせるために関わろうとする事もあるのです。また心が渇くと常に虚無感や寂しさを感じているので誰でも良いからと望まないような人との関係を持ってしまったりするのです。自分を傷つけたり騙すような人間でも自分の寂しさや不安を埋めようとその人間関係にしがみついてしまうのです。
これはSNSに依存することも同じです。四六時中ネットにへばりついて気になる人の SNSを見ては嫉妬して執着してしまい、大事な時間をネットにどんどん費やし大事なことをどんどん見失い気が付かずにいてしまうのです。
3.食べ物を極端に欲する
生きていく上で食べることは必要なことです。栄養がなければ体はもたなくなり、心臓も動かなくなってしまいます。ですが異常なまでの食欲というのも心の渇きと大きく関連しています。
やけ食いすると気分がスッキリするという経験をしたことは多いと思います。食べることが好きな人はとても多いと思いますし、食べることで高揚感や満たされた感覚になるので手っ取り早く幸福感を得られる行為です。ですが食べ過ぎるのは本来は危険な行為です。それでも異常なまでに食べ続けてしまって過食や拒食というのは心の状態が原因であるのだと思います。
心が満たされていないことを「食べること」によって満たそうとしているのです。栄養不足だと感じる時にも食べたい欲求が増すという時ももちろんあります。しかし心の渇きによっての食欲は尋常ではないような食べ方をして人によっては罪悪感でいっぱいとなって嘔吐しまた虚無感で食べるという行為に走ってしまいます。
これは自殺行為と同じことです。自分を傷つけながら食べることを繰り返せば繰り返すほどそのループから抜け出せず、食べることへの罪悪感や恐怖心が増し食べる楽しみを奪ってしまうことになるからです。
心が安定すると自然と食欲も安定します。心が健康になると間違いなく体も健康ですし健康でいようと意識するようになります。肌艶も良くなり、自然と適正な体型になっていくのです。
4.買い物依存症になる
心が枯渇していると、何かでその渇きを必死に埋めようとします。自分にはいつも足りないと感じているのでそれを補う為に装備をつけようとやたら高級品でフル装備したり、使いもしない物まで買ってしまったりするのです。後でなんでこんな物を買ったんだろうとまで思うかもしれません。
買ったことで満足して箱も開けずに家にずっと置いたままにしてしまうのも買うことで足りない部分を満たす行為だと思い込んでしまっているのだと思います。しかし根本の心がいつまでも満たされずにいるので買った時の一瞬の満たされた感覚や高揚感はあっても買い物依存から抜け出すことは出来ずに何度も繰り返して常に口座も満たされずに空っぽという状態になってしまうのです。
幸せは買うことは出来ませんし、どこにも売ってはいないのです。心の渇きを満たすために何かや誰かに満たさせようとする行為こそ心の枯渇を表すサインなのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この中のどれか一つでも繰り返しているのであればあなたの心はかなり危険な状態になってしまっている可能性がとても高いのです。
人は失ってから初めてその大事さを知るとは言いますが、心が枯渇しいつしか壊れてしまえばとても大変なことになってしまいます。
心の渇きを満たせるのはあなただけです。そして自分の心の状態に気がつけるのもあなただけなのです。
心を大事にする人こそ幸せになれる人です。なぜなら心を大事にすることというのは自分を大事に大切にするということでもあるからです。
自分を幸せにできるのは自分だけです。あなたが心から幸せになりたいと願うのならば、自分で自分を満たして幸せにしてあげるのです。
どうか自分の心を大切する為にも自分の行動にも注目してみてくださいね。
風羽 玲亜
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