私たちは器用ではない
私たちは何か叶えたいものがあると、今の自分に色んなものを付け加えれば「何かが変わる」「夢も叶う」と思いがちだと思います。
しかし人間はそこまで器用な生き物ではありません。
辛い道の方が効果があるとわかっていても辛さに負けて楽な方に流されてしまうのが私たちです。
それよりもまずは今の自分をより詳しく知ることが大事だと思います。色々付け加える前にまずは今の自分は何を持っているか。握りしめているものは果たして重要で必要なものなのかどうかを知る必要があります。
今の自分のレベルや立ち位置をしっかり把握しておかないととんでもない高望みや目標を掲げてしまい、そのギャップに尻込みしてしまったり出来ないことが多すぎて嫌になってしまいます。そして結局辛くなってやらなくなってしまう可能性がとても高くなってしまうのです。
時間は有限である
効率の良さを考えるのも非常に大事です。というのは私たちには無限の可能性はあっても時間は有限です。あれもこれも手を出したり、むやみに時間を使ってしまうのは非常にもったいなく、結果時間ばかりを浪費してしまうのが一番勿体無いからです。
まずは今あるものを知り、何を減らすかが一番続けやすいことにつながります。それでどうしても足りないところに気づいて付け加えていく。これが最も効率的かつ取り組みやすい方法だと思います。
いきなり憧れの人の真似をしてもあなたはその人ではありません。得意不得意、個性も違えば考え方も全く同じ人などいないのです。であれば今の自分を知り、何があって何が足りないのかを知っておかなければただその人の真似をしたところで何の変化もないかもしれないのです。そもそも真似をすればよいだけなら皆成功者になっているはずです。
もしあなたが誰か憧れの人の真似をするのであれば、走りながら考える器用さも必要です。
しかし、そこまであなたは器用でしょうか。今の自分の現状と相手を同時に解析し、行動しながら取捨選択して必要なものを身につけていくことなんて出来ますでしょうか。
多分大半の人が「二兎追うものは一兎も得ず」というような結果になってしまうのではないでしょうか。
自分を知る
何をするにしても今の自分の手持ちのカードを知らなければ、どんなことに挑戦しても一向に変わることは出来ません。一気に欲張ろうとするのと効率的にするのとは話がまったく別物です。
あなたは自分をきちんと把握できていますでしょうか。大人になればなるほど自分を正直に的確に分析してアドバイスをしてくれるような人はいません。自分で自分を理解する意識を持って取捨選択し、力をつけていく必要があります。
あなたが正しく舵を切っていかないと人生という大海原でいつまでもどこにも辿り着けずにあっという間にあなたの一生は終わってしまいます。
自分の情けない部分を見たくなくて見ないようにしたり、自分を知らずに過信しすぎたりすると必ずどこかで足元を掬われてしまうでしょう。そんなあなたを滑稽だと思っても誰かが手を差し伸べてくれるとは限らないのです。裸の王様になってしまうかもしれません。
自分の弱いところも全て見て理解し受け入れること、そうした人が誰よりも理想の人生を叶えているのだと思います。
風羽 玲亜
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