現実が変わらないと感じたら

間違った思い込み

過去の私のように幸せになりたい一心で色んなことを試してもなかなか現実が変わらないと感じる方はもしかしたらこのような思い込みが足枷となっているのかもしれません。

自分が幸せになれないのは、自分が『まだ〇〇を手に入れていないから』『〇〇になっていないから』と思ってしまっていませんか？

これは誰しも陥りがちなことなのです。これは実は、何か実際に目に見えて物理的なものであなたの足りないものを満たそうとしているだけなのです。

しかし実際に幸せにあるためには物質的な豊かさよりも大事なことがあります。

「幸せ」というものをもう一度思い出してほしいのですが、幸せとは目に見えるものでもなければ物質ではありません。手に入れるものではなく感じるもの、心で感じるものなのです。それなのに何か物質で埋めようとすること自体、間違ったことをしているのです。

いわば水が飲みたいのに、酸素ボンベを持ってくるようなものです。（極端な例すぎてわかりにくいかもしれませんが）そもそも物質からしてまるで違うものを当てはめるようとしていることと一緒なのです。

あなたに足りないもの

今のあなたに足りないものは、物質的な何かではなく「満たされた心」です。

心が枯渇している、つまり満たされていないと心はその欠乏を埋めようとして外側にあるもので埋めようとするのです。だからあなたは「何かを手に入れたら」「何かになれば幸せになれるのだ」と思い込んでしまっていたのです。

しかしたとえいくら何かを手に入れ、何かになれたとしてもそのままではあなたは一生幸せだと感じることは出来ないでしょう。なぜなら何かを手にし、何かになったとしても心自体が満たされていないからです。その欠乏感は埋まることはなく心が枯渇した状態が現実に反映され、あなたの目の前には心がさらにすり減るような現実が起こります。その状態にあなたは益々不安になり焦って、いつまでも何かを追い求め続け、満たされない状態をぐるぐる生き続けることになるのです。

足枷

このようにあなたの思い込みが結局自分を苦しめていたのです。しかしそれはあなたの心が枯渇していた証でもあるのです。

満たされた心だと自然と日々心で幸せだと感じることができているので、自分の生きやすく幸せな人生を歩むことができるからです。心が満たされていると「誰か」に「何か」に幸せにしてもらおうとは思いません。自然に自分を自分で幸せにできているからです。

幸せな人生とは、あなた自身が幸せだと感じているから幸せな人生になるのです。

あなたの心の状態が幸せになる足枷になっていたとはびっくりすると思いますが、心のあり方は現実にはっきりと反映されます。このように心の状態によって自分では気づかないような思い込みをしてしまうこともあると思います。この思い込みは心の状態だけではなく、もちろんこれまでの環境や周りの影響から刷り込まれてできてしまったものも多々あります。

もし親から「幸せには簡単にはなれない」という言葉を何度も聞いていたとしたらそれがあなたの潜在意識に強く刷り込まれ、いつの間にかあなたの信念のようになってしまうことはいくらでもあるのです。

あなたの人生

人生はあなたの望むように作ることができますし、現実はあなたの心のあり方がはっきりと反映されます。

このことを理解していると、もし現実に自分が望まないことが起きた時に自分では気づかなかった思い込みがそこに潜んでいる可能性がとても高いのです。

あなたの悩みが晴れずに今の人生が幸せではないと感じるのなら、自分の思い込みや信念、心の状態を見直すチャンスです。何か間違った思い込みや信念を握りしめていませんか？

心を満たしていても現実が悪い方へ変わっていたり変化がないと感じるのならこういったことがあなたの足枷となっているのかもしれません。その足枷となっていたものに気づけたら、これまで滞っていた物がスムーズに動き出し、あっという間に人生が変わっていくと思いますよ。

風羽 玲亜