私の実体験

環境を整える

環境の効果

性格や癖を矯正するのはとても難しいと言われています。確かに変えようと思ってもなかなか変えないと感じますよね。しかし自分で変えられるのものによって人は大きく変わる事ができると言われています。

それはなんだと思いますか?

それは『環境』です。

私は自分が宝塚のファンだったので宝塚に入りたいと思い、受験しました。しかし元々の私は自分の気持ちすら親に伝えるのも苦手な子でした。レッスン歴もほぼない状態で入ってしまったのもあり自信満々かと言ったら嘘になります。しかしそんな私でも12年間、音楽学校も含めると14年間宝塚に属し、タカラジェンヌとして舞台に立つことが出来ていました。

これは紛れもなく環境のおかげです。劇団があり、憧れる先輩たち、切磋琢磨できる仲間がいて、観に来て応援してくださるお客様がいる。練習できるお稽古場があり、大きな舞台があり、出演できる公演がある。タカラジェンヌとして生きるための環境がそこにあったので平凡な私でもタカラジェンヌとして生きることが出来たのです。

お金持ちになりたければ実際にお金持ちの人のコミュニティに入ったり、家賃の高いところに住む、つまりはお金持ちたちと同レベルの生活にするという方法もあるようですが、これはかなり危険な行為です。というのは金銭的に問題がなければ別ですが、お金持ちになりたい人というのはお金が今ないからお金が欲しいと思っています。無理に家賃の高いところに住んでしまえば住む喜びよりもこれから家賃をどうしようと不安ばかりが大きくなってしまいます。

心が満たされないままこのような行動を取ってもさらにお金持ちと自分との落差を感じてしまい、更に自己否定をすることになるのでこの方法は誰にでもできる方法ではないと感じます。そんなことを感じるから貧乏なままなんだ、それを変えるためにお金持ちの世界に触れることが大事だなんて言われたとしても、そんなすぐに切り替えられたらここまで苦しみ続けることはないと思います。

心が枯渇している人は普段の何気ないことに対しても自分を苦しめるような見方で物事を捉えています。もしそんな状態で背伸びした生活をすれば心はさらに苦しみ、自己否定は永遠に止まらずにさらに悩んでしまうと思います。

手放して欲しいもの

このように心に無理をすると現実は何も変わらないどころかどんどん悪くなる一方です。ですのであなたにやって欲しいことは心を満たすこととして環境の力を利用してほしいのです。

心を満たすために遠ざけて欲しいこと、それは嫌いな人や一緒にいて疲れる人からできる限り距離を置くこととSNSなどの情報のシャットアウトです。

嫌いな人や一緒にいて疲れる人といてもあなたの気分が良くなることはないと思います。もちろん反面教師として学ぶことがあればそれを自分の力に変えられるのが一番です。しかしそれがあなたの心に負担が大きいのなら別です。なぜならあなたの感情が現実を作っていくからです。心が枯渇した状態はあんでも卑屈に捉えさらに自分が哀れな現実を作り出します。そうするとなかなか負のスパイラルから抜け出すことは出来ません。無理するくらいなら一刻も早く離れるのが正解です。

そしてもう1つが「便利でもあり、簡単に私たちの気分を悪くさせることもできる」メディアやSNSについてです。これは心が枯渇しているときはなるべく手放してほしいものです。これは楽しい内容を見るのであれば問題ないということではありません。

というのは心が枯渇していると人と自分を無意識に比べてしまいます。幸せそうな人、楽しそうな人と自分を比べては落ち込んでしまいます。それがいつの間にかこじれて誹謗中傷といった暴挙に出る人がいるのです。そこには羨ましいという感情もあると思います。しかしどんなことがあっても誰にも他人を貶めるような権利はありません。

私たちは昔よりかなり簡単に情報に触れる生活をしています。どこでもネットにつながるスマートフォンを手に入れた事によって、本来の自分の感覚や感情を操作されやすくなってしまっているすらと思います。枯渇し悩んでいた過去の私も暇さえあればネット依存のようにスマートフォンを見ていました。SNSを見ては落ち込むことを繰り返し、もはやそれが毎日の習慣にすらなっていたように思います。

そうなると自分は永遠に満たされないどこらかどんどん自信を失い、気分は悪く1日中イライラしながら過ごすことになるのです。周りのことを必要以上に知ることによって自分より隣の芝生の方が青く感じる、つまり自分と人を無意識にでも勝手に比べたり卑下したり羨んだりしていました。しかし結局この満たされない感情によってさらに苦しい現実を引き寄せていたのです。また人のことばかり気にかけ、自分の心の状態を知ることもできず、自分の気持ちや本当の思いにすらどんどん気づけなくなってしまうのです。このような生活を続けてしまうと、常に外の情報に振り回され自分の直感や判断に迷いが生まれやすくなってしまうのです。

環境に蝕まれている

今では私たちはスマートフォンを手放せないほど依存した生活になっています。電車に乗っている時にはほぼ7、8割以上の人が携帯をずっと見ているのが当たり前です。周りを見ずにずっと携帯の世界で生きてしまっています。流れる景色や音の感覚もなくまるで携帯の中で暮らしているような環境になってしまっています。

歩きスマホをしている人は後をたちませんし、自分で考えずにネット上の知らない人に質問をするようになり判断を仰ぐようにまでなっています。これは本当に恐ろしいと思いました。脳は使わないとどんどん衰退していくことは数々の研究で明らかになっていますし、咄嗟の判断が命を救うことが沢山あるのに自ら能力を鍛えなくなっているのです。

人生の中で頼りになるのはまずは自分です、枯渇した心は満たしてくれるものを探して縋り付くものを常に求めています。それが携帯やメディアになる危険性がものすごく高いのです。枯渇した心は判断力が低く、常にその中でも満たしてくれる何かをとりつかれたように永遠に探し出そうとします。しかしそれはあなたを幸せにしてくれるよりもあなたをさらに苦しめる世界に引き込んでしまうものなのです。

環境を味方にする

自分を幸せにしてくれるものは残念ながらSNSの中ではなく自分の中に答えがあります。あなたの望む世界はあなたの心が知っていますし、あなたの感情が現実を作るからです。理想の人生というのはあなたが生きやすく心から望んでいる世界だからです。

自分の感情を居心地良くすることで居心地の良い現実がやってくるのです。そしてそのあなたの心を脅かすものとは距離をとる必要があるのです。

情報化社会でもちろん便利になったと感じる部分はありますが、先ほども言ったようにメディアやSNSの情報のなかであなたの人生を幸せにしてくれるものはありません。

携帯やPC、TVで溢れてくる情報を二、三歩引いて見るのが一番良い距離感です。ネットを見ている時間を自分に向き合い、心を満たす時間に使う方が理想の人生を実現するためにとても有効な方法です。ネットに依存しては、ずっと情報に首を突っ込んでいないと生きていけなくなってしまいます。

世間ではメタバースが賑わっていますがそれも私たちをむやみに怖がらせたり嫌な気分にさせるようなものではなく、純粋に心に潤いを与え人生を豊かにするものであることを切に願います。枯渇した人に必要なものというのは便利なものではなく、心の栄養になるものだからです。

携帯を使うと脳が刺激を受けてドーパミンが出て余計に欲してしまうので、簡単に触れないような環境にすること、そのように環境を味方につけるのが一番オススメです。私は昔SNSを頻繁にアップし、活用していましたがネット依存になっている自分に気づき、SNS断ちをしました。アカウント停止にしていましたが結局何度もログインしてしまってそこまで依存してしまっている自分のびっくりしました。なのでアカウント停止だけではなく完全にアカウントを消去し、アプリも削除しました。そうして環境の力を借り、無駄な情報や自分が不快になるような環境を避けることで、いつの間にか理想的な人生に変わっていけたのだと思います。

変化

私は今ではTVも殆ど見ませんし、自分を満たすことで人生が変わることを知ってからは時間の使い方が大きく変わりました。自分の心を満たすことに時間をかけるようになり、ネットや情報も良い距離感で見れるようになり見すぎることもなくなりました。何よりも自分の大切にしたいものが明確になりました。

そうすると何が必要でないが不要か。必要のないものはそもそも目を向けようともしないですし、時間を有効につけていると実感します。昔あんなにネットだった自分が嘘のようです。

人生を好転させるのは、研ぎ澄まされた自分の気持ちと感覚だと思います。それらはネットや情報に蝕まれていては絶対に湧き上がらないものだと私は気づきました。

振り返っても私が夢を叶えてきた時はいつだって自分にだけ集中している時でした。周りに不用な物や雑音からは自然と距離をとれていたからです。

自分の理想の人生を歩むためにも環境を利用しながら心を満たすこと。そして自分の不要なものに対して「しない環境」にすることがとても大切だと私は思います。

風羽 玲亜

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