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自信のつけ方

あなたは自信がありますか?

世の中には自信をつけるための本が沢山あったり、「自信をつけましょう」とよく言われていますよね。

自信の意味を改めて調べると、「自分の能力・価値や自分の言行の正しさなどをみずから信じること。また、その気持ちを指す」と書いてありました。

つまり文字のごとく、「自らを信じる」ことを表す言葉なのだと思います。

この言葉と隣り合わせになる言葉を考えた時、あなたはどんな言葉が浮かびますか?私が真っ先に思いついたのは「安心」という言葉です。

自信を持たなきゃ、なんで自分は自信がないんだと思ってしまうのは不安だからなのだと思います。不安だから確固たる安心材料が欲しい、起きてほしくない妄想ばかりしてしまうのは不安だから安心したくて自信が欲しいのかなと思います。

安心と不安

ここで安心という言葉の意味も調べてみると「心配・不安がなくて、心が安らぐこと。また、 安らかなこと。」とありました。つまりは心が安らいでいないと人は不安になりやすいということです。

あなたは普段から心を安らげることに注力していますか?

現代人は忙しく心をおろそかにしがちです、目の前のことに振り回され、自分の心が疲弊していても気が付かずに無理することが当たり前となってしまっています。

心と体はつながっているので、いつの間にか体にまで支障が出てやっと心が疲れていたことに気が付く人は実はとても多いのではないかと思います。

体の症状というのは判断がつきやすいですが、心の状態というのはなかなか目には見えないものです。常に心が安定している人は体にも気をつかえ、心にも気をつかえている人なのだと思います。その為、不安にもなりにくいのだと思います。

不安というのは自らを守るために人間が生まれつき備えられた力だと言われてます。不安だと感じなければいざという時の準備や備えもしなくなってしまいます。逆を言えば無くしたくても無くせない機能なのです。

このように普通にしていても感じる「不安」というのは、心を普段から酷使してしまっている人にとっては何倍もの大きさで感じてしまうものなのだと思います。

あなたも実際に経験があるのではないでしょうか。疲れている時ほど余計な心配をし過ぎたり、不安が大きくなってネガティブなことばかり考えてしまうといったことはありませんでしたか。

このように普段からの姿勢というのも私たちの人生にとても大きな影響を与えてしまっているのです。普段から落ち着いて考えられる人というのも普段から心を安らげるように気を配れている人なのだと思います。そういう姿勢が結果心の余裕につながっているのです。

心に余裕がない人は冷静な判断もできずに目の前の物事に一喜一憂して振り回されて生きています。感情の起伏も激しく、余計に心も体も疲れるようなことをしてしまっているのです。ですのでさらに不安に感じやすく、いつまで経っても安心できずにいるのです。

そういう人ほど自信が欲しいと願っているのではないでしょうか。また、何かに失敗して自信を無くしそこから何をやっても無気力になって悩んでいる人もいると思います。

自信を身に付けるには

結局自信というのはどうやって身につけられるものなのでしょうか。

自信というのは「持て」と言われたところで簡単に身につけられるものではないと思っています。また先ほども言ったように人は誰でも必ず不安を感じるようにできています。いくら口では自信があると言っている人でも不安を全く感じない人はいないのです。

ですので私は、完璧に自信を持っている人は実はこの世には存在しないのではないかと思います。

では自信のある人とない人の違いは何なのか。

それはいかに自信が持てるように過ごしているか、ここに尽きると思います。

自信がない人の特徴はなんでも後ろ向きにネガティブに考え、「でも」や「だって」という言葉を口癖のように使います。ネガティブは人にも伝染します。だからよく「でも」「だって」という言葉を使ったり言い訳をするのはやめましょうとかそういう人とは離れましょうと言われているのです。

これはその口癖が自分へのマインドコントロールになっています。口癖はその人の考えや人格まで表します。自分の思い込みを自分で反芻することでさらに自分に呪いをかけてしまっているのです。そうしてしまうといくら自信をつけたくても不安になるように自分に暗示をかけ続けていることになるのです。なので望み通りに不安いっぱいの自信のない自分になってしまうのです。

また不安になりやすいのは時間を持て余している証拠でもあるのです。何かに集中している人や夢中になっている人というのは時間がいくらあっても足りないと思うほど充実した時間の使い方をしています。あなたが不安になるということは夢中になるものや集中する何かが何もないということ。つまり自分がとても暇だと言っているようなものなのです。

何かに挑戦している人でも自信がないという人はいます。これも同じことです。心配ばかりしてやれることをやっていないということなのです。心配している暇があるのにその夢の為に死ぬ気で取り組んでいないということなのです。やれることを全てやり切った時、人は何を感じるのか。

もう今の自分でやれることは何もないというところまでやり切った時、人は達成感を感じます。そうすると納得ができるので不安よりも達成できた自分への快感を感じるのです。ですのでその時に人は、「自分には自信がない」などと悩むことはないのです。

しかしこの部分だけを切り取って受け取ってしまい、心に無理をさせ必死に行動してしまう人もたくさんいると思います。これは過去の自分にも言えることですが、結果心が疲れて安らげることはなく、さらに不安を強く感じ、自信を無くし続けることになってしまうのです。

一番大事なこと

自信のあるなしにかかわらず、一番大事なことがあります。

それは『自分をよく知り、そんな自分だと自分で認めて受け入れること』だと思います。

こんなはずじゃなかったのにと自分に失望した時に、人は大きく自信を失います。しかしそれは自分に過度の期待をしてしまっていたからだととも言えます。自分の可能性や未来に期待すること自体は良いことだと思います。それが生きる希望になるからです。しかし過度な期待というのは今の自分を否定することにもつながります。期待をかける前に自分をどれだけ理解し、今の自分を受け入れられるか、まずはそこからが本当のスタートだと思います。

自らの身に丈を知らずに過剰な期待をかけてしまうとそれだけで心に大きな負荷をかけ、逃げ道がなくなってしまいます。追い込んで成長する部分もありますが、それをいつまでも続けてしまえば、いつしか心は壊れ大きな自信喪失へとつながってしまうと思います。

一足飛びに成長や成功を手にしたいと思う人ほどそのように自分を顧みずに行動してしまいます。自分の体や心が壊れかけていることにも気が付かずにいきなりエンジンを吹かしたらどうなるかを考えていないのです。

自信をつけたいと悩む前にまずはあなたはどれだけ自分を理解していますか?どれだけ自分を受け入れられているでしょうか。

自信があるという人はどれだけ無理して頑張ってきたかではなく、まずはどれだけ自分と対話し自分を知る作業をしてきたかだと思います。その上で自信をつけられるような行動をしているか、意識をして過ごせているのかだと思います。

何度も言いますが、不安を一切持たない人はいません。自信がなく、不安を感じる自分をいつまでも責めていませんか?自信がないと嘆くあなたに必要なのは自分を責めることではなく、まず自分を認め受け入れることなのだと思います。

自信があることは素晴らしいですが、自信がないというのも責めることではありません。どうしても「自信を持ちましょう」とか「自分を好きになりましょう」という世の中の風潮がありますが、そこばかりに左右されていることも結局自分の心と向き合えていないからだとも言えるのです。世間の言葉よりもまずは自分が何を思い、自分がどうしたのかと自分の望みと考えを自分で知る作業をすると簡単に世の中に流されることも減っていきます。

あなたは自信のないことがまるで悪かのように過剰に反応しすぎてはいませんか?

まずはいかに自分を知ろうとするか、そして心が安らぎ、心に余裕を持てるような習慣を心がければ、そんなことにも振り回されることは少なくなります。

あなたは普段自分とどれだけ対話し、普段どのように過ごしていますか?そこを気をつけていくだけであなたは自信のあるなしを今よりも気にすることはなくなるでしょう。なぜならそうする必要がないほど、自分を理解することができ、自分を認めることができたからです。

自信は持とうと思って身につくものではありません。ですが今日お伝えしたことを意識して過ごすことでいつの間にか自然と身についていたというものなのだと私は思います。

風羽 玲亜

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