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離れていったもの、手に入らなかったもの

執着から見えてくるもの

あなたはこれまでの人生でどうしても手に入れたかったのに手に入らなかったものや、どうしても手放したくなかったのに離れてしまったもの、無くしてしまったもの、失ってしまったものはありますか?

そんな時ほど人はその事に執着し、いつまでもずっとそのことに思い悩み、苦しい思いをしていると思います。時にはなんとかして縋り付いたりして余計に胸を痛めた経験があるのではないでしょうか。

しかし人生というのは分かりやすくとてもシンプルにできていて、あなたからこぼれ落ちたもの、離れていったもの、手に入らなかったものというのはその時のあなたには「必要がないもの」もしくは「もう必要ではなくなったもの」もしくは心の奥底で「実は拒否しているもの」なのだと思います。

またそんな時ほど逆にいらないものが手に入ったり、手放したいと思うものほどずっとそばにあったり、解決したはずことがまた起きたりしていませんか?

人生にはステージがあり、その時にその人に必要な試練というものが存在するのです、その時にきちんと試練に立ち向かい乗り越えた人は次のステージに進むことができますし、解決できていない人にはまた同じ試練がやってくるのです。

つまりはいらないと思っていても今のあなたにとって「必要なもの」の可能性が高いのです。はたまたこれも心の憶測でその現実を切に願った結果なのかもしれません。

重要なこととは

この離れていくもの、入ってくるものどちらにせよ私たちが重要視するべきポイントは「いつまでもその物事自体に執着すること」でも「どうでもいいいと無視すること」でもありません。

どちらともに隠れているヒントを見つけ「今の自分」を知ることなのだと思います。

私たちは思い悩む時になぜか今の自分にあるものではなく、ないところばかりに目を向けようとします。お金がないとか魅力がないとか容姿がこうじゃないとか。では逆に自分にあるものや自分の魅力はどこか聞いてもそんなところはないとかはっきりと言えない人が多いと思います。

ないところもあるところも全て含めて自分があるのです。完璧な人がいないようにそのあるものとないものが織り混ざってそのバランスがあなたの個性であり、魅力でもあるのです。そのバランスが全く同じ人間は存在しません。似たバランスの人はいても唯一無二のあなたなのです。

それほど私たちは自分自身を見えていない、知らない人が多いのです。これまで離れたもの、入ってきたものを観察すると、自分の姿がどんどん浮き彫りになっていき驚くほどその時の自分のことが見えてきます。

出来事を観察する

出来事を観察していくと「その時の自分がこうだったからこの出来事が起きたんだな」「だからこういう人と関ったのだな」「自分がこうだからあの人が離れて、こんな人と仲良くなったんだな」とパズルのようにピースが当てはまり、その時の自分を理解することができるでしょう。

いらないと思っていた出来事、忘れたいと思う人や物もその時の自分を知るために必要なものだったと言えるのです。私たちはどうしても起きた出来事自体に大騒ぎをして時には執着し、その物事を何度も思い出して悔やんだり恨んだり、苦しんだりしがちです。

そこに注目していたらいつまで経っても次のステージに行くことはできずにまた同じことを何度も思い出して苦しむ毎日を送ることになってしまいます

『その時の出来事を通して今の自分を知ること』そこには必ずこれからの人生に活かせるヒントが隠れているのです。そこにいち早く気がついた人がそのステージをクリア出来、望む理想の人生へ進むことができるのです。そのヒントに気がつくともうその出来事を思い出すことも減りますし、たとえ思い出したとしても同じように胸を痛めることもありません。

あなたは今の自分を理解していますでしょうか。

心を満たし心を観察するだけでなく、このように起こる出来事を観察することでより自分と向き合い、深く自分を知ることが出来るのです。

自分を受け入れること

目を背けたくなるような出来事、ショックで考えたくないようなことも時間をかけながらもその出来事を通し自分を知るヒントを見つけた人がより深く自分を知り、ありのままの自分を受け入れることができるので、誰よりも理想の人生を叶えることができるのだと思います。

受け入れるというのは素晴らしいと思うことではありません。ただそうであると知ることなのです。

自分を知り受け入れれば受け入れるほど、あなたはありのままの自分として生きることができるようになります。ありのままの自分でなければあなたは一生自分の理想の人生を手にすることはできないのです。

いつまでも自分にはこれがない、あれがないと悩んでいる時点であなたは自分を拒否し否定し、自分を理解できず自分を知ろうとしていないのです。いつまでも苦しみ悩み続けてしまうのはそういう理由だからです。

あなたは自分をどこまで知り、どこまで受け入れていますでしょうか。起こる出来事、出会う人、離れていく物をぜひ観察して自分をどんどん知って受け入れていってください。あなたは出来事や離れていった人に対してばかり注目し執着してしまっていませんか?

あなたが注目するべきなのはいつでも自分です。あなたの人生はあなたが軸なのです。出来事や人にはいくらでもその自分を知るヒントが隠れているのを忘れないでくださいね。

風羽 玲亜

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