私の実体験

守る力を身につける

守る力

大人になればなるほど、自分を犠牲にしたり後回しにする癖が身についてしまいます。それと同時に攻めていく力はどんどん身についても「守る力」が身についていない人も多いのではないでしょうか。

子供のうちは何にも考えなくても自分の好きなこと、楽しい事に没頭して悩むことなんてありませんでしたが、大人になりじがが芽生え、色んな経験を色んな出会いを経て悩み事が多くなるのが私達人間です。

いつまでも子供の時のように常に親や周りの誰かが守ってくれるわけではありません。人生は自分で動かしていかないと変わらないように、同時に自分を守ることを覚え、その守る力を身につけておかないとあっという間に私達は心を痛め最悪再起不能の状態に陥ってしまうのではないかと思います。

過去の自分を振り返っても果敢に挑戦し続け、誰かに頼ったり泣き言をいうなんて負けだと思って常に攻めた人生を歩んでいたと思います。

その為根性や負けず嫌いの精神は自分でも驚くほど鍛えられましたがその分、心をすり減らしてしまって長い間苦しんだのも事実です。

攻めは強くなっても自分を守るという概念すらなかった為、あっという間に足場が脆くなっていったように感じます。私はこの「攻める」という力は「自分に対しての責め」にもつながるのではないかと思います。

攻めは責めに繋がる

自分の夢や希望に対して挑戦することはとても大切です。しかし常に攻め「自分を守る力」が身についていないと私のように自分をも常に責めることに繋がります。それは自分自身を攻撃していることになるので内側からどんどん崩れていってしまいます。

自分を犠牲にしてまで攻めて何かを勝ち取ったり結果を出せたとしても、その犠牲の代償はいつしか身を滅ぼす事になり、結果人生を辛いものにしてしまいます。

私はこれまでの人生を振り返っても「心のあり方が現実に現れること」を幾度となく実感して来ました。

自分ではそれが正義だと思い込んでいたとしても心は正直です。自己犠牲は必ずあなたの心を蝕み、頑張る力をも奪っていきます。そうするといつしか心は動かなくなり、生きている喜びすら感じることのできない不幸な現実を次々と引き寄せてきます。

攻めることも時には必要です。自ら飛び出して挑戦していかなければ私達は成長することも今の状態から飛躍していくことも難しいからです。

しかしその為にもまず私達が身につけた方が良いものは「攻め」よりもまず「守る力」だと思います。

幸せな人生のために

守る力は自分だけではなく、自分が大切にしたい人や物をも守る力になります。攻める力というのは自分を責め、周りをも責める力になり兼ねません。その前にしっかりと「守る力」を習得できていれば自分も含めて誰かを犠牲にしてしまうことはありません

本当の成功や成長というのは何かと引き換えに手に入れるものではありません。もし何かを犠牲にして手に入れたとしたら必ずその代償はあなたの人生に反映され、決して幸せな人生とは言い切れないものになるでしょう。

これは幸せについても同じことが言えます。私達はどこか幸せになる為には何かを犠牲にしたり何を引き換えにしないと手に入らないものではないかと思い込んでいる気がします。

私自身、自分を責め、自己犠牲の上で成功も幸せも成り立つとどこかで思い込んでいました。それが自分の人生においてのポリシーだとすら思っていてたくらいです。しかしそんな激しい思い込みによって辛く苦しい時間を長い間過ごしていました。

あなたは守る力を身につけていますか?

攻める力ばかりだと自分だけではなく、一番大事にしたいと思っていた相手をも傷つけることになるかもしれません。攻める力が強い人ほど「自分はどうなってもいい」と思う気持ちが強い人だと思います。しかしその思い込みが自分の望まない結果につながってしまいます。

本当の幸せを掴む人というのは自分も他人も大事にできる人です。

今のあなたに一番必要なのは守る力なのかもしれませんよ。

風羽 玲亜

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