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過去よりも目を向けるべきもの

「咄嗟の判断」で見えてくるもの

あなたは何か出来事が起きた時に真っ先に何を考えますか?

咄嗟の判断というのがもっとも自分の考えや信念、思い込みが顔を出す時だと私は思います。つまりその人の素の部分が出る瞬間でもあるということです。

どんなに演じるのがうまかったり、どんなに八方美人だったり、どんなに周りの目ばかり気にしている人でも咄嗟の瞬間、特にピンチの時ほどその人自身の姿というのがはっきりと浮き彫りになると思います。

例えば地震が起きた時に真っ先に自分が逃げるのか周りの人を助けようとするのか。それだけでも人間性ははっきり見えてきますよね。

天変地異は仕方ないことですが、物事でピンチな出来事が起きた時に、あなたは何を考えますでしょうか。

大抵の方が「なぜそんなことが起きたのか」とまず原因を探そうとするでしょう。

そしてそこから何をするのか、どう行動しようとするかであなたの思考癖がわかります。

「なんであの時にあんな選択をしてしまったんだ」「もしあの時違う方を選択していれば」すでに起きてしまったことに対して「たられば」論を頭の中で繰り返し、いつまでも過去に縛られいる方は実は沢山いるのかもしれません。

そうなってしまうと意識は常に過去に縛り付けられ、現実が見えていないことになってしまいます。トラウマでも同じことが言えます。トラウマは過去のことが原因だとしてその副産物にいつまでも苦しめられている状態です。

過去に縛られた生き方をしていませんか

そういう考えの人には、いつまでも過去の原因が現在に支配的な影響を及ぼし続けているのです。そして、そういう人の特徴というのは被害者意識や犠牲者意識が強い傾向にあります。

この意識から抜け出さなければ事あるごとに過去の出来事を思い出し、いつまでも足を引きづられ、自分の生きたいように生きられずに苦しむ人生を送ることになってしまいます。そもそもそのように何かにとらわれて生きることが癖になっているので本当の自分が生きたい理想像すら自分で分かっていないのかもしれません。

「慣れ」というのはとても怖いものでもあると思います。ずっと同じ環境にいることもそうです。人は大きなきっかけがないことにはなかなか自ら本気で変わろうとは思いません。たとえ苦しんでいたとしてもその事に慣れ、同じような思考をしている人たちに囲まれた環境にい続けてしまえば、何か違和感を感じていたとしてもそのままにしてしまうからです。またそこから抜け出したくてもその環境にいる限り解決策は見つからずにいます。誰かに相談しても同じ思考を持っているからです。

そうしてどうしようもなくなって心を壊して再起不能になってしまったりこの世から去ってしまう人もいるのだと思います。

そうなる前に自分の思考癖をもう一度振り返ってみてほしいのです。あなたは過去に縛られて生きてしまっていませんか?

過去から脱却するには

何か起きた時に過去に注目するのではなく、今と未来に目を向けてほしいのです。

当たり前ですが過去に戻ることは出来ません。「これからの自分に一体何ができるのか」そこにぜひ意識を向けてほしいのです。

過去に囚われる感覚に陥ってしまうのとなかなか抜け出せなくなってしまいます。過去の記憶を塗り替え、切り替えられるのであればそうしての良いですが、ほとんどの方はその過去に対しての怒りや悲しみといった強烈な感情を抱いています。だからいつまでもあなたの中に過去の出来事が居座り続けているのです。

今と未来に目を向けた時に何ができるか。それはあなたが囚われていた過去の出来事への感情をただ感じきることです。更に怒りや憎しみを倍増させる必要はありません。より良い未来にする為にこれからの自分の為にしているのだと思って、その時の感情を消化させてください。

ザワザワとして最初は目を背けたくなるかもしれません。しかしこの感情の消化をしない限りあなたの中で過去の出来事はずっと居座り続け、あなたの未来を苦しい日々へとしてしまうのです。ですのでその作業はこれからの自分の為に必要な作業だと思って取り組んでみてください。このように自らの行動に意味を持たせると途端に人はその目的を達成しようという意識に切り替わります。指差し確認のように自分の行動に意味を持たせることは非常に大切ですそうする事で、それを成し遂げたことで達成感を感じ、自分の自信にも繋がるからです。

自分を許す

それがなかなか出来ない方にもう一つオススメの方法があります。その時の感情を受け入れる前にそんなことをした自分が許せなかったり責めたくなる人もいると思います。そんな時にはその時の自分のレベルではそれが精一杯の選択だったのだと認めてあげてください。

今はそのことに気がついたことで当時のレベルよりも成長が出来たのです。そんな自分を認めてあげてください。

過去の自分を責めることもあなたの成長を妨げ、未来を苦しいものにしてしまいます。過去の自分ではその選択が良いと思ったから選んだのです。人は生きていく中で成長していくものです。ですのでその時の自分を責めるのではなく、その時の自分ではそう思っただけと認めることで、それが許しとなるのです。

「ありがとう」という言葉がなぜパワーがあるのかご存知ですか?

それは許しの意味も含まれるからです。許しは全てのものを浄化します。いつまでも過去の出来事と過去の自分に縛られずにこうして許すことで、今、そして未来に目を向けて進むことが出来るのです。

過去ではなく未来志向型でいることで、これからの人生を自分らしく生きやすいものへと変えることが出来ます。

私も過去に縛られウジウジと悩むことが癖になっていて、いつも過去の自分を恨んで過去の出来事に縛られて生きていました。そのことに悩まされている時間が本当に勿体無かったなと思います。

幸せな人生というのはいかに笑って楽しく自分らしく過ごす時間を多くするかだと思います。過去の時間を取り戻せない分、今、そしてこれからの人生を過去の悩んだ分まで楽しむことが一番です。

過去の自分と出来事から脱却して思う存分、自分の人生を楽しみましょう。あなたは十分に悩みました。そんな苦しんだ自分をも救う方法は今、そしてこれからの未来を自分らしくイキイキと思い切り楽しんで生きる事なのですから。

風羽 玲亜

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