私の実体験

今一番手放して欲しいこと

あなたに伝えたいこと

言いたいことが言えなかったり、人に任せるより自分でやった方が楽だと思っていたり、とにかく人に迷惑をかけないように生きていませんか。

これが当てはまったあなたに伝えたいことがあります。

いますぐにその「無理」と「我慢」を手放してください。

これは「わがまま放題で人に任せっぱなしで、迷惑かけ放題に生きてください」という意味ではもちろんありません。

私たちは常に対人関係の上で生きています。幸せな人生には温かな人間関係は必要であり、人は一人では生きていけないものです。ですのでお互いを助け、支え合う気持ちはとても大切なことです。

そういう意味で子供の頃から私たちは「人に迷惑をかけてはならない」と教わり、「わがままを言わないように」と注意をされたのだと思います。

しかしその言葉だけが強く私たちの心の中に残ってしまい、結果大人になるにつれて重い足枷となってしまっているのです。

「我慢や無理することが結果人のためになる事であり良い事だ」と脳内ですり替えられてしまっており、その思い込みに従って私たちは無理することや我慢することを過剰にしてしまうのだと思います。

その行動は本当に必要な事なのか

しかし無理や我慢をなぜすべきなのかをもう一度じっくりと考えてみてください。それをしなければ誰かが命を落とすことがあるのでしょうか。誰かが地獄を見たり、一生悔いが残るようなことが起きるでしょうか。

こう聞くと大半の人が何も言えなくなると思います。いつも当たり前に無意識に起こしている行動をしっかりと自覚し、「なぜそうするのか」と自分の行動の意味を理解できている人はとても少ないのかもしれません。

ものすごく体調が悪くても迷惑をかけてはならないから休もうとしない、具合が悪いけど休めないから病院に行かない、仕事をしないといけないから全然休みがなくて友人や家族との時間がない。

このような事を続けて大事なものをどんどん失っていることに気がついているでしょうか。

大事なものを失い続けていた過去の私

私自身も宝塚でプロ根性を身につけ、何があっても這ってでも舞台に立つということを教わりました。実際に高熱があっても体調が悪くても骨にヒビが入っても舞台に立つということが日常茶飯事に行われていました。もともと正義感が強く人に任せたり頼るのが苦手な私はそれが当たり前だと思っていましたし、退団してもその姿勢は変わらずにいました。しかしそのせいで無理に無理を重ねて心と体が痛めつけていることにもなかなか気がつけずに、心が壊れる寸前まで追い込んでしまったのです。

心が壊れてしまうと人生で何の喜びも感じず、生きる意味さえ失ってしまいます。何のために自分がここまで我慢して無理をしていたのか、結局人生を台無しにしてしまい自分を傷つけているだけだったとそこでやっと気が付くことが出来たのです。私がしてきたのはただの自己犠牲でした。自分の心や体の状態を一切省みず体調が悪くなったらそんなひ弱な自分を責め、自分にイライラしてました。

こうしていつまでも自分を大事にせず鞭を打ち続けてた結果、大事なものをどんどん失っていたことに気がついたのです。

人生は長いようで短いです。私たちはなぜか目の前のことよりも未来を心配しそれに向けて備えようとばかりします。その為、今後の人間関係に影響しないようにと「自分が無理をすればいいんだ」「言いたいけど我慢すれば良いんだ」「会社で働きづらくなるから我慢して出社しよう」などと無理や我慢をしてしまうのだと思います。

あなたの今の生き方に後悔はありませんか

しかしもし急な事故に遭ったり余命半年となったらあなたはそんな生き方に悔いはないですか?やりたいことを我慢し続け、あなたは一体何のために生きているのでしょうか。

人生をより豊かで悔いのないものにするには「今」という時間を常に自分の望むように生き、一瞬一瞬を堪能することではないでしょうか。

「今」が積み重なってあなたの人生となっていくのです。

「今」を楽しめなければその先に続く「今」もずっと楽しめずにいてしまい、結果やり残したことばかりの後悔の残るつまらない人生となってしまうのです。

あなたのその無理や我慢は本当に必要なことでしょうか。あなたの大事なものをすり減らしている、ただの自己犠牲ではありませんか?

また、そうしてしまう自分の心の声をじっくりと聞いてみてください。本当に人に迷惑をかけたくないからというだけでしょうか。その根本に「人から嫌われたくない」「評価の低い人間にはなりたくない」という第3者が絡んだ理由が潜んでいませんか。また自分は嫌われてしまう人間だとどこかで思っていませんか?

「そんなことをしてしまえば自分が嫌われるような人間だと相手に気づかれてしまう」というように自分が嫌われる前提で物事を捉えてしまっていませんか。

そんな思い込みがいつまでもあるようでは何をしてもあなたは自分が嫌われていると感じるような現実を引き寄せ、いつまでもそのことに怯えながら人の顔色を気にして我慢や無理を一生し続ける人生となるでしょう。

そんな人生が幸せだと言えるでしょうか。

どうか無理や我慢を思い切って手放してみてください。あなたを縛り付けているその行動の呪いを一旦自分で断ち切ってみてください。

本当の自分を認める生き方

人は人に迷惑をかけずに生きてはいけないものです。人は支えあって生きているのです。完璧な人間がいないように完璧に生きられる人もいないのです。

より良い人間関係というのはお互い様という精神が存在するのです。お互いに足りていないこと、難しいことを協力して助け合うことで人間関係というのは深まり絆もどんどん強くなっていくものです。

もし誰にも頼らずに生き、誰にも迷惑をかけずにいる事が素晴らしい生き方だと思っていたらそれはとても危険な思い込みです。そう思っているということはあなたも誰からも迷惑をかけてほしくないと考えており、誰も信頼していないということの表れだからです。そういう人は実は自分も信用していないのです。自分の弱いところをも受け入れずに本当の自分を認めようとしていないのです。

本当の自分を認められない人はありのままの自分として生きることが出来ません。ですのでいつまでも偽りの自分として生きていくことになり、人にも頼れずに希薄な人間関係しか築けずに孤独で寂しくとても侘しい人生となってしまうのです。ありのままの自分を否定し続けるとどうなるのか。

先ほどもお伝えしたように過去の私のように心を壊してしまうか、孤独に生きるかという結局どう転んでも不幸な人生となってしまうのです。

どうか無理や我慢が良いことではないことに気がついてください。私は無理と我慢は自分の人生を通して誰も幸せにはならない行動だと気がつきました。

あなたは自分の行動の裏に潜む自分の心の声に気がついていますか?

このことに気がつけるかどうかであなたの人生が生きやすく素晴らしいものになるか、それとも生き地獄のようになるのか真っ二つに分かれてしまうのだと思います。

風羽 玲亜

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