宝塚の演出家の先生方のお言葉
宝塚時代にある演出家の先生がこう仰いました。
「脚本がダメでも、役者が良い演技をすればそれは良い作品となる。」
また別の演出家の先生はこう仰いました。
「役をどこまで素敵にするかは演出家の力ではなく役者の力。なぜなら誰よりも役を深掘りし理解しようとするのは役者本人だから。演出家が全体の流れや色んな事を考えている間に、役者は演出家以上にその役に対して考えて向き合っているから」
当時はそう言われて「確かにそうだ!」とお芝居が元々好きだった事もありますが、役作りがとても楽しくて没頭していました。普段の生活から常にその役の事を考えて行動し、そのキャラクターの1日の過ごし方など沢山イメージを膨らませて過ごしたりしていました。
一から役柄を考えて試行錯誤しながら色んなパターンを稽古で試していく過程が大好きでした。
この偉大な先生方の言葉は実は人生にも言える事だと思うのです。
自分で選び作っていく
何か同じ出来事が起きたとしても、あなたはこれによって何を考えどう行動していくか。またはこれをどう解釈するかでストーリーは全く変わってきます。
あなたがどういう人物として生きていきたいか、これもあなたが決める事が出来ます。
あなたがこれまで沢山吸収し、経験してきた事をどう活かして自分の一部にしていくのか。その中で何をチョイスするのかもそうですし、その物事をどう捉えてそれを経てどんな人間へとなっていきたいのかあなたの選択と行動によって色んな道を築いていく事が出来るのです。
人生はあなたの選択の積み重ねですが、それと同時にあなた自身も変化しているのです。
ということはその変化があなたにとって良い成長となるのか、それとも望まない成長となるのかはあなた次第という事なのです。
自分自身を深めていくかいかないのかという意識だけでも人生もあなた自身も結果は大きく変わっていくのです。
トラウマに悩む方もその出来事をトラウマだと捉えているのも実はあなたの選択であり、捉え方なのです。その出来事をいつまでもトラウマとして受け止めて何かあるたびにトラウマのせいにするのか、それを学びや経験として捉えそこから自分が成長出来る力にするかもあなた次第、あなたの選択なのです。
あなたは何を選びどうしていきたいのか
いつまでも何かのせい、誰かのせいにすることは正直とても楽な生き方です。なぜならそうやって他のせいにすればあなたは何もしなくて良いからです。何もしない努力しない事に安心したいからです。
しかしそれではそれ相応の自分にしかなれず、それくらいの人生で終わってしまうのです。
あなたはどんな人生を描きますか?どんな自分として生きたいですか?
それを決めるのはあなたですし、それを実現できるかどうかもあなた次第なのです。ストーリーはあなたが作る事ができるのです。
あなたは自分がどんなストーリーでどんな人物として生きたいですか?
過去の出来事をあなたはどう解釈し、それをどう活かしていきますか。あなたの人生を大きく変えるのかそのままでいるのかも全てあなた次第なのです。
あなたの人生というオリジナルのストーリーを喜劇にするのか悲劇にするのか。紆余曲折のある激しいものにするのか平坦で無機質で何の感動もないものにするのか。ハッピーエンドにするのかアンハッピーエンドにするのか。あなたはどんなストーリーを望みますか。
風羽 玲亜
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