私の実体験

あなたの悩みは表裏一体である

今の私の意識

突然ですが、あなたの普段の姿勢はどうですか?

私はどこに行っても「姿勢が良い」と褒めていただくことが多いです。しかしリラックスした時は楽な姿勢をとっていますので無意識に姿勢が良いのではなく、自分で意識をして気をつけているだけなのです。また「宝塚出身」というイメージでそういう風に見る人が非常に多いのだとも言えます。

人の印象は9割以上見た目で決まると言っても過言ではありません。人の第一印象は2種類ありますが、どちらも大部分が視界から入るものから決まります。

そして『第一印象は6ヶ月近く相手に残る』とも言われています。

私は身長が175センチ近くあるのですが、この身長で猫背だと普通の身長の人が猫背になるよりもさらに悪目立ちするだけでなく、印象自体がだらしなく、スタイルも悪く見えてしまうので特に姿勢には気を配っています。

所作もそうですが、一番自分でも気をつけて治せるのが姿勢です。猫背だと内臓にも影響が出てぽっこりお腹になったり、腰や背中を痛めたり、脳に酸素が回りづらくなります。顔が浮腫みやすくなったり、整体師さんに教わったのですが顔が大きくなることもあるそうです。

姿勢が良いと胸が開き呼吸もしやすくなります。その分多く酸素を取り組むことができるので体全部に酸素を十分に行き渡らせることができます。

血の巡りも良くなるので頭は冴え、視界も広がり良いことづくしです。

印象に加えて、こんなにも体への良い効果しかないのです。

そういうこともあり、宝塚時代だけではなく今でも姿勢には気を使って意識をしていますが、幼い頃の私はというと実は今とは真逆で、自らあえて姿勢を悪くして過ごしていました。

幼い頃から抱えていたコンプレックス

私は子供の頃から身長が高く、背の順ではいつも後ろから1番か2番でした。

幼少期からその高身長が私にとって大きなコンプレックスで、机やランドセルが体に合わず、自分よりも背の低い友人たちと目線を合わせるためとコンプレックスも相まって常に猫背でいました。

ある保護者から「背が高いのに猫背で勿体無いね」と何気なく言われた言葉がさらに私の心を抉りました。

「私の悩みなんかわかるわけないのに」とひどく落ち込みました。

このように人は自分の価値観や経験だけで物事を判断しがちです。今となっては身長が高いことを良いことだと思うからこそ勿体無いと言ってくれたとは理解できますが、経験も浅い小学生の私はひどくその言葉に傷付けられたのです。

より良い人間関係を構築する「マナー」でも気をつけなければならないのが、身体的特徴を誉めることです。

会話をして人は仲良くなろうとしますよね。

まずは無難な天気の話からすることも多いですが、相手に気持ち良くなってもらいたいが為にその相手のことを積極的に褒めようとする人も多いと思います。

私も人のことをよく褒めますが、身体的特徴に関しては本当に親しい人間にのみいうことはあっても初対面の方には絶対に言いません。なぜならあなたにとって良く見えている部分が相手にとっての最大のコンプレックスである可能性が高いからです。

私の例を思い出していただけたら分かりやすいと思います。

私は突出して自分の背の高さが嫌で仕方がありませんでした。だからそれを目立たないようにしたくて猫背にしていたのです。しかし保護者の方は身長が高いことが良いことであると思って言ってくれたのですが、結果その言葉は鋭いナイフとなって私の胸に突き刺さったのです。

また身長が高いということは必然的に服のサイズも大きくなります。

今となっては服も靴も色んなブランドで様々なサイズの展開もされています。

海外のファストファッションの導入によって安価でデザイン性にもすぐれ、サイズも小さい物から大きな物まであるような物が簡単に入手できる時代になりました。しかし私の子供の頃はそういうものがなく、限られた物の中で体の入るものを探すという苦労をしました。大人のものを着るのは当たり前でしたし、物によっては男性物を身に付けたりすることもありました。

そういった苦労もあり、高身長へのコンプレックスはずっと消えませんでした。

コンプレックスはチャームポイント

しかし宝塚に出会い、自分の身長がとても武器になること。自分の身長を生かせる天職だと思えたのです。宝塚を経験し、今では自分の身長も私の個性であり一部だと思っています。今では洋服に関しても高身長だからこそ似合うものを意識して身につけるようになりました。

このようにコンプレックスはあなたの個性であり、あなたのチャームポイントになるのです。

自分が気にしている部分ほど人は気にするどころか羨ましかったり、あなたのチャームポイントとして見ていることの方が多いのです。

コンプレックスが生まれてしまうのは人と比べてしまったり人から言われたことによるものが大きいのかなと思います。つまり第3者を介入してそう思い込んでしまっていることが多い気がします。

これは結局人のことばかり気にしてしまっている証拠なのです。それではいつまで経っても自分らしく自分の生きやすい理想の人生を生きることは難しくなってしまいます。

このようにコンプレックスとチャームポイントは表裏一体です。今あなたが気にしていたり悩んでいることもこれと同じく、表裏一体であるのだと思います。あなたはそのことに関しての一面だけをクローズアップして見てしまっている可能性があるのです。

どちらを選択するかで人生は決まる

物事は表裏一体で良い面も悪い面もあります。「自分がどちらをチョイスするか」それだけなのです。

私も身長を克服するのは時間がかかりましたが、今は自分の良さとして受け入れることができ今では高身長でよかったとすら思います。

コンプレックスをコンプレックスだと思い続けるということは人の目を気にし過ぎている可能性が高いのともう1つ非常に残念なことが潜んでいます。それは自己否定をし続けているということです。

コンプレックス解消の為に行動したり努力している人というのは、意識はとてもポジティブであり、生きることへの貪欲な姿勢を持っていることになります。つまりコンプレックスを受け入れようとしているのでもうその人の中ではコンプレックスに対してよりも、未来の変わった自分へのイメージに意識が向いているのです。

しかしコンプレックスを抱えたままいつまでもそれを気にしながら何もしない人というのは常に自分を否定し続け、どこかでそのままで良いと許可を出しているとも言えるのです。何の行動にも起こさなければ現実も自分もいつまで経っても変わらないのです。

結局「生きづらい人生にしているのは自分のせい」なのだとこの事からもよく分かると思います。

もう1つの側面に気がつく

今あなたを苦しめてるコンプレックスや悩みのもう1つの側面に気がついてください。

私がいつもお伝えしているシンプリストのあり方はシンプルな視点とシンプルな思考で物事のシンプルさに気がつけるので、自分の生きやすい理想の人生を叶えることができます。つまり物事の良い面も悪い面も含めた事実に気がつくことができるので自分を苦しめるものを自ら選ぶことは無くなるのです。

今苦しんでいるということはあなたは間違った側面を選んでいるということでもあるのです。それはあなたの思考や視点を改めるチャンスです。

そこには第3者を介しての間違った思い込みが隠れていませんか?自己を否定してばかりで何もしていないのではないですか?

その事に気がついた時からあなたの人生での悩みはどんどん消え、自分が生きやすく素晴らしい人生へと変えることができますよ。

風羽 玲亜

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