変われるか変われないか
人の根本は変わらないと思いますか?それとも変われると思いますか?
昔喧嘩した相手でもお互いが悪かったところを反省しお互いに納得して仲直りができたとしても、人間的に合わないと思って離れた相手とは同じようにまた付き合うことはできると思いますか?
恋愛関係においても昔付き合った人と復縁する人もいれば同じ理由で別れる人もいます。それもどういう理由で別れたのかによると思いますが色んな人間関係の中で、人間的に合わないと感じて離れた場合、その相手に対して私は次のように考えています。
もう今の自分には関わる必要のない人なのだと。いきなりこう書いてしまうと、冷たく感じてしまいますが、今の自分のレベルには合わない人であり、これからの自分の人生で必要な人物ではないということです。
人間関係をメリットデメリットだけで区切ってしまうととても薄い人間関係しか築けなくなってしまうので、それはやめた方が良いと思います。
しかし人間として自分の成長を考えた時に環境は自分の人生に大きく影響を与える物です。付き合う人を選ばないと無意識に自分が毒されていることにも気がつけずに、取り返しのつかないことになってしまうのです。自分を成長させお互いに良い刺激を与えられる人と一緒にいることで更に自分が成長でき、その相手と素晴らしい人間関係を築くことができるからです。
人は変われるのかというと、私は自分で気がついて本気で変わろうとした人のみが変わることができると思っています。
それぞれの人生は個々の潜在意識から成り立っています。それぞれの潜在意識の中での信念や思い込みが変わらない限り、その人の人生が変わらないようにその人自身も変われないと思っています。
潜在意識が拗れたままだといくら仮面を被ったところでいつまでも隠し通すことはできません。なぜなら潜在意識は私たちの無意識の部分だからです。私たちは全ての行動に意識を持って生きることは不可能です。私たちの判断というのは9割以上の潜在意識にコントロールされているのです。そこに気が付くためには本人が自分と向き合いじっくり知ろうとしなければ気が付くことはできないからです。
熱血漢の人で人を変えようと頑張る人がいますが、結局はそれを機に本人が変わろうと意識づけをして行動しない限りは単なる一時的な変化で終わってしまうのです。
つまり自ら変わろうと意識づけをしてそれに伴う行動と引き寄せるものを変えていかない限り、人はいつまで経っても変われないのです。
心と体の関係
人の体というのは心ととても密接につながっています。ストレスや心の病という「目には見えないもの」に体は強く反応します。
病いも自分自身が引き寄せているという話を聞いたことがありますか?これもあながち間違っていないなと思います。
鬱病で苦しむ人は後を絶ちません。鬱も心が引き起こした症状です。しかし逆の目線で考えてみてください。
自分でこの鬱を引き寄せていたのだとしたらどんな理由があるのか。
そうすると大抵の人がまずは原因として外部のものを見ようとしたり外部のせいにしたくなりますが、まずは自分が引き寄せた理由を考えてみてください。
鬱病として発症することで「心が疲弊して壊れてしまったことに気がついてほしい」から自分が引き寄せたのです。診断を受けていないだけで、鬱病や適応障害というような症状を経験している人も沢山いると思います。
ですが、心が元気だと人は滅多に病気になりません。
私自身モヤモヤと悩んでいた時はしょっちゅう風邪をひいたり、体がだるくて熱が出たり、強い眩暈や食欲も過食気味になったり偏食になったりもしました。胃痛に悩まされ、急性胃炎や逆流性食道炎にもなりましたし、無気力にもなりました。
しかし今はまったくこのような症状はありません。心を整えるだけでも体の不調は簡単になくなったりするのです。心が回復し元気でいるから、そんな症状を引き寄せる必要がないからなのです。
ですので、鬱病を克服できて元気になった人というのは自分から本気で変わろうとした人なのだと思います。
引き寄せたものがあなた自身を作りあなたの人生を作る
自分自身としてのあり方も自分の人生も自分の体も全てこのように自分が引き寄せて変化できるのです。「相手を変えたければ自分が変わりなさい」という言葉がありますが、その相手も自分が引き寄せた相手ならばお互いに刺激し合うことで変わっていくと思います。
自分にとって本当に必要な人であればその人との縁はつながっているからです。しかしあなたにとって本当は望まないような相手ならばあなたが変わろうが変わるまいが、勝手に縁の切れるような相手だったのです。
また、好きな人と別れることになり、ずっと打ちひしがれてその人のことを忘れられずに苦しい思いをして過ごしている人もいます。こんなにもその人のことを思って引き寄せようとしているのになぜ縁が切れてしまったのかと思いますよね。
あなたが今思い詰めてしがみついているのは「その人」ではなく、その人と過ごしていた中での「楽しかった時の自分」とその「思い出」なのです。つまり過去の自分にしがみついているだけであってその人自身を心から望んでいるのではないのです。
あなたが心から望む人物像が違うので本当にあなたが引き寄せたい人ではなかったから、あなたには必要のない人だから別れてしまっただけなのです。だから実際にその人は離れ、あなたは過去の自分にしがみついて悩み苦しむ状況を引き寄せてそれにいつまでも浸っているのです。
今の自分、今の人生に不満があるのなら変えるべきなのはその事態でもそこに関わる人でもなく、あなた自身なのです。人はどうしても何かのせいにしたがります。しかしこれまでのあなたとあなたの人生を作り上げてきたのは他でもないあなた自身なのです。
変わりたいのに変われないと悩む人もいます。これも実は変わりたくないと心の奥で望んでいるからなのです。ですので変わらないようにする状況を自分で引き寄せているだけなのです。
ここに気がつかないと自分が理想とする人生を引き寄せることは一生難しいと思います。
脳を味方につける
潜在意識を変えるためには自分の脳を味方につけて取り組む必要があります。脳というのは実は思っている以上に簡単に誘導される物です。
ここである質問をしてみます。
あなたがもしパートナーがいなく独り身だったとします。そして「あなたは幸せですか?」と聞いた後に「あなたにはパートナーはいますか?」と聞きます。
そうすると大半の人は「パートナーがいない」ことを重視して「寂しい」とか「今の自分では足りない」と感じ、幸せだとはっきりという人は少ないでしょう。
しかし「あなたは幸せですか?」の後に「あなたが幸せだとするならば今日あった幸せだったことはいくつありましたか?」と聞くとどうでしょうか。そうすると起きた出来事の中に幸せを見つけようとして「自分には幸せなことがある」と思い、幸せだと答える人が増えるのです。つまりあなたにとってパートナーのいるいないは関係なく、幸せになれるということでもあるのです。
どうですか?世界的なコーチで有名なアンソニー・ロビンスも「質問の質が人生の質」と言っています。人生を自分の理想的な物にするためには自分と向き合い、沢山自問自答することが必要です。その質問の内容をこのように質の高いものに変えていくだけでもあなたは脳を味方につけ沢山の幸福を見つけ、自分の人生を変えていくことができるのです。
あなたは自分に対して「どうしてこんなこともできないの?」「なんで自分はこうなの?」というように自分を苦しめる質問ばかりをしていませんか?
このように普段行っていることの積み重ねがあなたとあなたの人生を作り上げているのです。そのような習慣であなたの潜在意識に望まないものがどんどん刷り込まれてしまいますし、心が痛むたびに体へも病いとして表れてしまうのです。
この仕組みを理解している人だけが自分の思い通りの自分に変わることができ、理想の人生を生きることができるのだと思います。
最後に脳を味方につけるオススメの方法をお伝えします。それは毎日寝る前に感謝ノートを書くことです。やり方はとても簡単で、今日1日の中で幸せだったこと、ありがたいと感じた出来事を思いつくだけノートに書いて、改めてそのことに感謝をして眠りについて欲しいのです。ノートは手頃のものでもなんでも構いません。それを習慣にすることで、あなたはだんだんと無意識に幸せなことや感謝できることを探すようになるからです。これも脳を味方につける方法です。
繰り返すうちにノートのページがどんどん増えていくのでたまにそれを見返してみてください。自分は日々こんなにも幸せなこと、感謝できることに囲まれて過ごせているのだなと幸せな気分に満たされると思います。そうすることでさらに幸せな引き寄せを次々と起こし、自分らしく素敵な人生を作ることができますよ。
風羽 玲亜
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