私の実体験

元タカラジェンヌが教える「好感度の高い話し方」①『清く正しく美しく』

人前で話すことばかりしてきた私の人生

私のこれまでの自分のキャリアを振り返ってみると、

宝塚歌劇団に12年在籍

クリニックカウンセラー、カウンセリングマネージャー

子役演技指導講師

マナー講師資格所持

と常に人に対して話すことをしてきました。

この経験を活かし、「人から好感を持たれやすい話し方」についてお話をしたいと思います。

私たち人間は動物たちと違って言語を使います。私たちは生きる上で必ず人が関わっています。人との関わりなくしては生きてはいけないということでもあります。

その人間関係の中でお互いの気持ちや意見、考えを伝えたり共有するために言葉を使います。

人間関係に悩む方は大勢いますし、その中でも話すことが苦手であったり、人とコミュニケーションを取ることに悩む方は沢山いると思います。

好感度の高い話し方を見につけることで人間関係が円滑になるだけでなく、様々な方との交流の機会を増やすことができます。そうすると人間関係も広がり、人を通してたくさんの情報や知識を得たり、チャンスをもらう機会も増え人生も豊かになります。これはプライベートだけではなく仕事でも大いに生かすことができ、それがやりがいにもつながったりと生きる上で良いことづくしです。

エースと呼ばれたカウンセラー時代

私自身、カウンセラーとして働いていた時はこの話し方で常にお客様との契約率は80%以上を維持し、その功績が認められてマネージャーにまで昇格しました。上司からエースと呼ばれ、他店舗の契約数を上げる為に各所にしょっちゅう出張にも行っていました。

カウンセラーはお客様とドクターとの橋渡し的存在ですが、ドクターは忙しくて時間も限られており、話し方のプロではもちろんありません。カウンセラーはお客様と誰よりも近い距離で会話をする立場にあり、そこのクリニックに通ってくれるかどうかはカウンセラーの手にかかっていました。カウンセラーはクリニックの顔でもあり、カウンセラーによって業績が左右していました。

クリニックは関東に4店舗、名古屋や関西、九州地区などにもありましたが、その中でトップの成績は覆ることはありませんでした。

これを自慢したい訳でもなければ私だからできたことでもないと思っています。

なぜならちょっとしたコツさえ掴めば誰にでもできる方法だからです。この方法をマネージャー時代に他のカウンセラーたちに指導したところ、メキメキと契約率を上げることが出来たからです。

この話し方は会社やどこかで教育されたものではなく完全に私が独学で、実践を詰みながら独自で考え試しながら行き着いたものです。色んな世代や男性女性問わずに対応して編み出したものです。

今日お話しする内容で何かあなたのヒントになれば嬉しいです。

私がお伝えしたいポイントは簡単にいうと3点です。それは『1、清く正しく美しく、2、軽やかに 3、少しのユーモアを』です。

では今日は1つ目のポイントからお話しをしていきます。

まず意識すること

私は人前で話す時に『いかに目の前の相手に気持ち良くなってもらうか』を常に意識をしています。

そういうと皆さんまずは話す内容や使う言葉を気にすると思いますが、実は言葉を発する前の導入の時点で既に結果はある程度決まってしまっているのです。

マナーでも顧客満足度でとても重要視される5原則というものがあります。

表情、挨拶、身だしなみ、話し方、仕草(態度)の5つです。

あなたもどこかのお店で接客してもらった時のことを思い出してみてください。

もしそこの店員がボサボサの髪の毛で制服もだらしなく着て、不潔で目の下にひどいクマがあるような顔でムスッとされながら接客されたらどんな気分ですか?どんなに気になる商品があったとしてもその店員を見ただけで入る事すら戸惑いませんか?

そう、このように話すよりも前に対面した時に入ってくる情報によって相手の判断が既に決まってしまうのです。

ですのでまず気をつけてほしいことを集約した言葉が1つ目の「清く正しく美しく」なのです。

あなたは第一印象が2つあることをご存知でしょうか。

瞬間印象と本質印象と言います。瞬間印象は0.2〜0.3秒で伝わる印象で大部分を「ぱっと見」の要素で占めています。本質印象は数分で判断されるものですがこちらも視覚からの情報を半分以上の要素として判断しています。そして話の内容というのは実はわずか7パーセントという要素しかないと言われています。

つまり話の内容そのものよりも他のものの要素が強く印象を決めるのです。

話し方に自信がない人はどんな言葉を使うかどんな内容にするかばかりを考えています。しかし好感度の高い会話というのは実は話す言葉や内容よりも重要視した方が良い点があるのです。それが目から入る情報なのです。

あなたは人と話す時は清潔にして(清く)姿勢を正して(正しく)美しく見せるように(美しく)努めていますか

清潔感(清く)

あなたがもし接客業をしているのなら会社からも言われているかもしれませんが、清潔感がないと相手は不快になり、好感度どころではありません。あなたは制服にしても普段着にしてもきちんと着こなしていますか?みっともなかったりだらしのない格好をしていませんか?先ほども言ったように内容を話す前に勝負はある程度決まってしまうのです。

元々仲の良い友人であっても恋人であっても身だしなみをきちんとすることで相手からみて自分を丁寧に扱っていると見えますし、それが相手に対しての敬意にもなるのです。

身だしなみが顧客満足度の5原則にあるのは、身だしなみをきちんとして対応されることで自分がお客様として扱ってもらっていると感じ、相手の承認欲求を満たすことになるからです。髪型、髪色も同じことです。パサパサのボサボサ頭で接していませんか?きちんと清潔にされ、手入れされた艶のある髪の毛は若々しく見えますし、TPOをわきまえた髪型は見ていて気持ちの良いものです。

もしあなたが商品を売るなどの接客業であるのならさらに気を使ってほしいのが手先のケアです。

美人は細部に宿ります。これは女性でも男性でも関係なく言えることです。きちんと手入れされた指先は相手の好感度を上げる1つのポイントにもなります。いくら見た目を美しく整えていたとしても商品を差し出された時の手の爪がボロボロだとどう感じますか?長すぎて不潔だったり、逆剥けだらけの指だったらとても残念な気分になりますよね。

これは履いている靴や鞄、スマートフォンにも言えることです。自分ではさほど気にしていない部分というのは人からは意外とよく見える部分でもあるのです。靴が傷だらけで踵がすり減っていたり、カバンがクタクタのボロボロだったり、スマートフォンの液晶やカバーが割れていてはその見た目だけであなたは「雑でだらしのない人なんだな」と思われてしまいます。また「自分を丁寧に扱わない人なのだな」と見なされてしまい、話を聞きたいとすら思われずたとえ話が出来たとしても聞き流されて終わってしまう可能性が高いのです。これは非常にもったいないことです。

姿勢を正しているか(正しく)

またあなたの姿勢はどうですか?きちんと姿勢を正して接していますか?姿勢が悪いと肺が圧迫され筋肉が凝り固まり、声が出づらくなります。声が小さいと自信がないように聞こえますし、相手も聞き取りづらくストレスを感じてしまいます。

姿勢が悪いと頭に酸素が回らず視界も曇りやすくなりますし、自信がないように見えます。そうするとぼんやりして目に力もなく自信のない人に見えてしまうのです。それだけであなた自身も、何かお勧めしたい商品の価値すらも落としてしまうのです。

姿勢が良いと仕草も綺麗にみえ、テキパキと動くように心がけるようになります。若々しく勢いも感じ堂々と見えるのです。自信なく見える人と堂々としている人、どちらから話を聴きたいと思うのかは一目瞭然なのです。

そしてあなたの表情はどうでしょうか。喜怒哀楽もなく無表情で接していませんか?特にマスクをしなければならなくなった昨今では目元の表情は非常に目立ちます。いくら楽しい話題をしても目の表情が暗く無表情だと相手は退屈になったりあなたに興味を持とうとしなくなってしまいます。目は口ほどに物を言います

そして笑顔は人に移ると言われています。笑顔で話す人と無表情の人では間違いなく笑顔の人に好感を持ち、楽しく会話をすることができるのです。

美しくみえる努力(美しく)

あなたは自分が美しく見えるように努力していますか?生まれつきの形がどうのと言っているのでなく、自分が今より美しく見えるように意識ができていますでしょうか

眉毛を整え、肌を清潔に保つだけでも何もしないより清潔感も好感度もアップし、見た目は美しくなります。自分に合ったメイクを丁寧に施したり、髪に櫛を入れて整えることをきちんとしていますでしょうか。見合った服装を心がけていますでしょうか。

また健康的な生活を送り睡眠をしっかりとる事で顔色はよくなり、目の下にクマを作ることもなく、それだけで生き生きとした表情になります。不健康な生活は顔にも表情にも表れ、それはあなたのオーラにも言葉遣いにも自然と出てしまいますし、ミスを増やしたり仕事にまで多大な影響を及ぼすのです。健康的な生活を送れているかどうかはあなたの人生においてとても影響が出ることなのです。

美人な人は必ず努力をしています。美人は自分で作ることができるからです。決められた制服があるのならその制服を綺麗に見えるように体を服に合わせることをしています。TPOを考えた髪型やメイクをしています。健康に気を使い、素敵な表情を研究しています。そうすることで自己価値を上げ、それが自分が扱う商品の価値や会話の質をも上げることにつながっているのです。

そのように美しくあろうとするあなたを見て相手は好感をもち熱心にあなたの話に耳を傾け、あなたが扱う商品や会話にさらに興味を持とうとするのです。

これだけでもあなたが自分で気をつけ改善できることがいくらでもあるのです。

先ほども言ったようにまず気をつけるべきことは目から入る情報です。

好感度の高い話し方のファーストステップとしてあなたが気をつけるのは話す内容でも言葉でもなく、今日お話したことからまず始めてみてください。これまで気をつけていなかった人は自分史上最高に素敵な自分は自分で作れるのだと思ってください。

人はすぐに忘れる生き物です。話した内容を全部覚えている人とはほとんどいません。好感が持てる会話というのは内容や言葉が重要なのではなく話している間もしくは話終わった後になんだか「楽しかった」「気持ちがよかった」「話しやすかった」という感情で感じる部分が非常に大きいのです。

その為にまずは会話に入る前の序章から気をつけることがとても大切なのです。

明日はそこに続く「2、軽やかに」「3、少しのユーモアを」の部分についてお話をしたいと思います。

どうぞお楽しみに。

風羽 玲亜

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