自信のない日本人
私は常々自分と向き合う大切さと心を満たす重要性をお伝えしてきました。
そうすることで自分で自分を求める事ができるので、変に無理をして背伸びをしたり偽りの自分ではなく本来の自分として生きていく事ができるからです。
私たちが「自信」というものに一番振り回されずに生きている時間は、きっと子供の頃のような気がします。なぜならまだ経験が浅く目に飛び込んで来るものに対して興味を抱き、好奇心のまま挑戦していっている状態だからです。その時の心は怖さよりもワクワクとした状態です。
大人になればなるほど自信を失っていったと感じる人も少なくないと思います。
人は経験を積むごとに怖さを知ったり周りの存在を意識し始め、段々と自分と周りと比較するようになっていきます。そうしてどちらかが優でどちらかが劣だと自分の中でジャッジをするようになるからだと思います。
日本人女性の約6割が自信がないと思っている
20〜59歳の有職者の女性にスクリーニング調査を行った所、自分に「自信あり」と答えたのはわずか36%で残りの62%の方が「自信がない」と答えたそうです。これは男性よりも高い数値だそうで日本人女性特有の肯定感の低さが浮き彫りになりました。
その中でも肯定感の低さが如実に現れたのが、「自信のあるもの」に対する回答です。
あなたはこの質問をされたらなんて答えますか?圧倒的に多かったのが「当てはまるものがない」という回答だったそうです。
そして「自信のないもの」のトップ3は
- 「スタイル」
- 「顔の作り・肌」
- 「ポジティブ・元気」
でした。
つまり自信が持てるものが「ない」と考えている人が圧倒的に多いという事です。これでは自己肯定感が低いままなのも納得だと思いました。
自己肯定感が低い理由
これまで私のブログを読んでくださっている方はもうお気づきだと思いますが「ない」ものばかりに注目して「ある」ものにフォーカスできない人というのは、圧倒的に人生で損をした生き方になります。
「ない」にしか目がいかないというのは簡単にいうと常に欠乏感を持って生きているという事です。欠乏感は常に自分を卑屈にさせ、持っている人に対して異常な執着心や劣等感を感じるようになります。
脳は常に自分が思っていたり考えていることに注目するようになります。例えば今流行りのグリーンカラーが気になると思えば、自分がこれまでと変わらない生活をしているのにやたらグリーンカラーの物を見かけるようになります。
これを欠乏感の人の脳に置き換えると「常に自分にはない」と思っている=「ない物」が気になっている状態なので、その「ない物」を持っている人ばかりに目がいくという光景が目の前に続くのです。そうして「自分のないものを皆んなは持っている」と思うようになり、「どうして自分だけ」という負のループに陥ってしまうのでずっと自己肯定感が低いままなのです。
確かに自信をつけるというのは至難の技です。私もこれまでいろんなことを経験し乗り越えてきましたが。今でも「自信がある」とはっきりということは出来ません。ただ自信がなくても自分らしく楽しく生きる方法というのを身につけ、昔とは比べ物にならないくらい生きやすくて楽しい人生に変えることが出来ています。
それは一つの理由が「ない」ではなく「ある」を重視するようになったことともう一つあることに気がつきました。
それは見た目の変化も加味していると先ほどの調査結果からも理解することができました。
最強の美容法
自信のない部分というのはほとんど見た目の要素がとても強いです。
その自信のない部分を項目別の数値を見てみると「スタイル」は47パーセント、「顔の作り」」40%、は「肌」39%だったそうです。
確かに痩せた、太ったには時に女性は敏感です。また美しい人、可愛い人への興味は男性以上ではないかと個人的にも感じています。
イケメンよりも綺麗な女の子を見る方が好きという人も実は多いのかもしれません。
今ではメンズコスメもどんどん普及はしていますが、やはり女性の方が見た目への執着心が強く店舗でも女性用のコスメや衣料品の方が男子物よりもエリアが広いのも納得です。
自分を見つめ自分を満たすことで、自分を受け入れることができるのでどんどん自分の「ある」ものに気がついて段々と楽に生きていけるようになっていきます。
そこからもう一段階生きやすい人生にするためには、これまで再三お伝えしてきましたがやはり「運動」が最も効果的で誰にでもできる方法なのだと確信しています。
運動をする事で見た目のコンプレックスは徐々に変化して改善していきますし、肌やメンタルまで強化される最強の美容法なのだと思います。
むしろここまで自信が持てない理由、自己肯定感が低い理由が具体的にわかっているのに、やらない理由の方が見つからないと思います。
運動を通して感じた私の変化
私自身、宝塚を退団し悩みマックスの闇期の間は、運動すらできない精神状態でした。そこから少しずつ自分と対話し自分を満たすことを繰り返し、心が動いてきた時にヨガに出会いました。ヨガは呼吸法と内省を身につけるのにピッタリの運動だと思います。
走ったり激しい運動が苦手な方は是非ヨガを始めてみてほしいと思います。
ヨガは種類によりますが体力よりも体幹を鍛えバランス感覚を身につけることができるだけでなく、何度も呼吸に意識を向けるように言われます。
呼吸というのは私たちの潜在意識が司る所なので、呼吸を意識することで自分自身の潜在意識とつながることが出来るのです。今自分は何を感じ、何を思うのか。これからどうしたいのかに気が付く事ができますし、等身大の自分を知ることで思考の整理も出来るのです。その時のコツはジャッジをしないことです。思い浮かぶことをただただ俯瞰して見つめて受け流すというのを繰り返していくのです。そうすると力んでいた体もほぐれ心もほぐれ、ありのままの自分とどんどん繋がれるようになっていくのです。
これは筋肉トレーニングではなかなかできないことです。筋肉トレーニングの良いところはきついので余計な事を考える余裕がなくなるので嫌な思考をストップさせ、頭の中を一気に入れ替えてスッキリさせる効果があります。自分の心と繋がれている人は是非筋トレを始めてほしいですが、まずはありのままの自分を知りたいのならヨガから始めてみてはいかがでしょうか。
本来に自分に気がつけるようになったら、そこからヨガの種類を変えて汗をかくようなハードなものにレベルを上げていっても良いと思いますし、私のようにそこから筋トレに切り替えてみても良いと思います。
闇期の時の私は「ない」物ばかりに目がいき、肌は荒れ体調は優れず、痩せたり太ったりを繰り返して気分の浮き沈みは毎日ジェットコースターの激しいものでした。自己肯定感も自己価値観もどんどん低迷し、辛く苦しい時間を彷徨い続けていました。
鏡を見るたびにコンプレックに落ち込み、黒やグレーのものばかりを身につけそこを隠そうとばかりしていました。
今では好きな洋服を着てメイクやボディメイクも楽しみながら過ごし、当時の肌の状態とは比べ物にならないくらいになりました。友人や会った人にも肌を褒められるようになったのです。
肌診断のVISIAという機械をご存知ですか?自分の肌診断をしてくれる機械で年齢の平均数値と比較して今の肌の状態をみて肌年齢がどれくらいかを調べられる物です。最近そちらを利用したのですが、なんと実年齢よりも8歳も若い診断が出ました。昔よりも格段に顔色もよく、瑞々しい肌質に変わったと思います。
また昔は何をしても絶対に変わらないと感じていた体のコンプレックス部分も徐々に変わり、運動の更なる効果をマジマジと実感しています。
願いを叶えるには法則がある
当時の私のように苦しくてたまらなくて一刻も早く幸せになりたいと思って手当たり次第幸せになる方法をトライしても何も良い結果が出ないのは、今の自分を理解できていなかったり、本当の自分に気がつけていなからだと思います。
物事には順序があります。願いを叶えるのは法則があったのです。
カスカスの心で頑張ろうと思っていても上手くはいきません。
まずは心を満たすこと、そして自分と対話し本当の自分につながる事、そして自分を認めることが何よりも最初にする事です。
この工程を無視していきなりヨガや運動をしても、続けられずに挫折してしまったり、まるで依存かのようにのめり込んで拒食症やメンタルの悪化になるのは間違い無いです。
今回の日本人女性の調査結果を見て、見た目の執着心が強いがためにダイエットや整形依存になる人はどんどん増えていくのでは無いかと危惧しています。もしかしたらもうすでに沢山の人がその沼にハマっていっているのかもしれません。
心を満たし自分との対話をする事、ありのままの自分を受け入れることがその苦しい状況から脱却する唯一の方法だと思います。私は心の勉強をもっと義務教育の中に盛り込んでほしいと強く思います。心を置き去りにして頑張りすぎるのが今の日本人の傾向なのだと思います。
そこを知り、自らのうちから望む声に従い、運動をする事であなたは無敵の心と美しさを手にすることが出来、これまでとは比べ物にならないほどの幸せな日々を過ごせるようになると思います。
幸せな人生には「幸せだと感じられる心」が必要不可欠です。こういった「生きる」ための勉強が今の日本人には一番必要な事ではないかと思います。
風羽 玲亜
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