私の実体験

元タカラジェンヌが教える「好感度の高い話し方」③『少しのユーモアを』

「好感度の高い話し方」について今回が最終章です。

会話に入る前に「まず気をつけてほしいこと」から始まり、実践編、そして実践編にプラスした「話している間の大切なポイント」にお話をしてきました。

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「伝える」と「伝わる」の違い

それぞれの内容を読んでみていかがでしたか?

これまで一般的に言われてきた話し方のアドバイスよりも少し違った角度で切り込んでいたり、変わった方法だと感じた方もいると思います。

お伝えしてきた事は私が実際に何千人もの観客の前でいかに多くの方に伝わるかにこだわって意識していた宝塚時代、1対1のコミュニケーションでいかに心を開いて話しやすくなってもらうかと老若男女問わず多くの方のお悩みに寄り添った経験、そして一般的にマナーとして言われることを学んだことで私なりに分析と研究を重ねて行き着いた方法です。

「伝える事」と「話す事」は私たちが生きる上で必要なことです。よくやってしまいがちな事は伝えたつもりになり、相手には真意が伝わっていなかったという場合です。

「伝える」と「伝わる」は違います。また人というのは見たいように見て聞きたいように聞く生き物です。

だからこそよりわかりやすい言葉や表現を使うことはとても大切であり、話しやすい雰囲気を作るのもとても大切な事だと思います。

礼儀がきっちりし敬語や美しい言葉を使える人はとても素敵です。しかし好感度の高い会話を目指すのならばこれまでお伝えしてきた部分を特に意識をして取り組んでいただければと思います。

心の距離を縮める方法

これまでお伝えした内容だけでもかなり相手と話しやすい流れを作れるようになっていると思いますが、さらに会話を盛り上げるためのコツとして「少しのユーモアを」について今日はお話をしたいと思います。

あなたは普段から冗談を言ったり人を笑わせるようなチャーミングな一面をお持ちでしょうか。話すのが苦手な方にはハードルが高いと思われるかもしれませんが、これを意識していくだけで、なんだか面白い人だと思われて相手の緊張をほぐすだけでなく、心をぎゅっと掴めるくらいまでお互いの心の距離を近くすることが出来るのです。

人との心の距離を簡単に縮める方法があります。

色んなところでもすでに言われているのでご存じの方もいるかもしれませんが、それは「相手を褒める事」です。

実践編でもお伝えしましたが褒められて嫌だという人はいません。褒められ慣れていなくてどうリアクションしたら良いのかわからずに恥ずかしがる人はいても、褒められて怒り出す人というのは聞いたことはありません。あなたも実際に人から褒められて悪い気はしないと思います。

私たちは大人になればなるほど人から褒められるという機会がどんどん少なくなっていると感じませんか?子供の頃は周りの大人たちから褒められることは沢山あったと思います。しかし大人になるにつれどんどんハードルを上げられ、「大人なんだから」という暗黙の「出来ていて当たり前」というルールの中にいるように感じます。

だから大人になればなるほど私たちはその無意識のルールによって自分で自分に色んな制限を課し、頑張りすぎたり無理をしすぎて自分の首を絞めるような事態に陥ってしまいやすいのです。普段の頑張りをこまめに褒めてくれる人はいません。「こんなに頑張っているのに」と悔しい思いをした経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。

それほど大人たちは褒められることに飢えています。だからSNSというものが普及したお陰で自分を誇示すれば誰かに「いいね」がもらえるような承認欲求の沼にハマってしまう人が沢山いるのだと思います。

ですのでその相手が欲しがっているものをこちらが満たしてあげるのです。そうすることで相手の承認欲求が満たされ、気分が良くなり、あなたとの時間を心地よいと感じるのです。

しかしやたらめったら褒めるのも相手からしたらわざとらしいと感じてしまったり、胡散臭いとか相手に気を使わせてしまっていると感じさせてしまいます。そこで少しのユーモアを使うのです。

少しのユーモアを

褒め言葉をそのまま連呼して伝えるだけでは、先程のようなことになってしまう可能性があります。ただ褒めるだけではなく、そこに少しユーモアを交えて伝えることで相手とさらに近づくことが出来るのです。

例えばですが、相手が素敵な格好をしていたら「素敵なお洋服ですね、島一個分くらいのお値段ですか?」とか「今日お会いするのが楽しみで昨夜は全然眠れなくて、、8時間しか寝てないんですよ。」といった感じで相手が喜ぶフレーズを言ったり具体的な部分を褒めた上で、クスッと笑ってしまうような、ツッコミを入れたくなるような一言を添えてみるのです。

私がこれまで3回に分けてお伝えしてきた内容をしっかり意識していただけたのなら、あなたは身だしなみをきれいにし、所作にも気をつけ「素敵な人」だと相手は感じ、あなたの話に耳を傾けてくれていると思います。

初めから終わりまでただただそのように美しく終わるのも良いのですが、ここでさらに親しみやすさをプラスするだけで相手との距離はグッと近づき、さらにはプライベートの話までするような関係にまで発展するのです。

ユーモアは人を傷つけずに笑顔にさせ、場を和ませます。たとえそれが大して面白くないことを言ったとしても相手はあなたを軽蔑したり馬鹿にしたりはしません。なぜなら私がお伝えしてきた内容を実践していれば、その前の段階であなたはしっかりと相手に良い印象を植え付けることができているからです。

しっかりしている人というのは頼り甲斐があり、責任感も強く感じます。しかしちょっと近寄りがたさや壁を感じたり、気を使う感じがしませんか?

そんな中で親しみやすさを感じさせることが出来れば、相手はあなたの人柄に好感を持ち、心を許して自ら心の壁を取り払ってくれます。

本音を話してもらえる雰囲気作りをすること

私は上は70代の方、下は中学生と様々な年代の方と話をしてきましたが、誰しもがこのような少しのユーモアを含めた会話をするだけで勝手に身の上話をしてくれるようになったり、取り繕わずに本音の部分を言ってくれるようになりました。

自分の中に不安があるものにはなかなか人は挑戦しませんし、特に日本人はリスクを先に考えがちです。

相手が本当に知りたいこと、不安に感じていたり気にしているというその人の「本音」の部分に触れることは相手との心の距離が近くなるということです。これは素晴らしい人間関係を築く時にもとても有効です。

そうして本音で話し、それを聞いてもらうだけでも人は楽になるものです。そうすることで相手と素晴らしい友情を築くこともできます。

また相手が仕事上の関係であるのならその問題や不安を取り除くことが一番の信用に繋がりますし、逆にそこを取り除くことができなければ一向にビジネスパートナーとしての関係は構築できないのです。あなたがもし営業職なのであれば、1つも契約が取れないことになってしまいます。

前回、あなたが何かを紹介したい場合、実際に自分がお客さんの立場になって気になることや不安なことを先回りして考えておくこともとても大切だとお伝えしましたが、自分であらゆるケースを考えておくのと同時にお客さん自身から本音を言ってもらえるような雰囲気を作るのもとても大切なことなのです。

いくら色んなケースを考えていても例外は出てきます。人それぞれどう感じるのかはその人本人しかわからないことです。その本音を聞き出せるかどうかで心の距離も商談の結果も変わってくるのです。

そうやって心を許し本音を聞き出せたのなら相手はあなたに対して「親身になって相談に乗ってくれた」と思いますし、安心してあなたを頼り任せてくれるようになると思います。

伝え辛いことにも少しのユーモアを

この「少しのユーモアを」というのは他にも使えます。例えばあなたが何か言いにくいことを相手に伝える時にもとても有効な方法です。

とても良いダイエットの薬があったとします。あなたはそれを相手に売りたいと思っています。メリットは「痩せられること」ですが、デメリットは「飲み続けないと効果が出ない」ことです。

商品説明の際にメリットを押し出すことは鉄則ですが、先ほどもいいましたが日本人はできない理由やデメリットを特に気にしますし、一切デメリットのないものには逆に怪しさや不安を強く感じます。ですのであえてデメリットを伝える方が安心し、信用もしてくれるのです。しかしただデメリットを伝えてしまっては誰もが躊躇して買おうとは思いませんよね。

ではどうすれば良いのか。

そこでユーモアの登場です。「でもこれ飲み続けないと効果がないんですよ。」で終わらせずに「私も三日坊主日本一なので、続けられるか心配だったんですけど、欲深いからもっともっとって快感になって飲まないと落ちつかないくらいなんですよ!」

どうですか?そう聞くと痩せた自分を想像して試してみたくなりませんか?

私も自分で言っていてそんな物があったら即購入したいと思ってしまいました(笑)

相手を褒めて持ち上げる為や場を盛り上げる為に自虐ネタをいう人もいますが、自虐発言をしすぎると人によっては一切笑えずにむしろ嫌悪感を強く感じる人もいます。また、一生懸命褒めようとして相手の身体的な部分を褒める人もいますがこれはやめた方が良いです。

なぜなら物事は表裏一体です。あなたの目には素敵な部分として写っていたとしてもそれが相手が一番コンプレックスだと感じている部分の可能性が高いからです。

私は幼い頃から背の高さを羨ましがられたり褒めてもらうことが多かったのですが、背の高さは私にとって最大のコンプレックスでした。そのせいで幼少期は年上にみられるのも嫌でした。人からどれだけ褒められても、いくら相手には他意はないと分かっていても、自分で自分の良さとして受け入れられなければその点を言われるたびに言われた側は不快だと感じたり傷つくものなのです。

相手の持ち物やセンス、そして相手の興味のあることに対しての話題が一番盛り上がり、相手は楽しいと感じてくれます。素敵なユーモアを言うためにも前回お伝えした「聞く」よりも「聴く」ことでさらに相手の心に刺さるようなことを言うことができるのです。

褒めポイントを見つける癖をつける

またこのことを意識するようになると相手の褒めポイントを探す癖がつくようになります。これは物事の悪い部分ばかり見てしまったりネガティブ思考の人にはとても良い習慣になります。

私自身も「悲劇のヒロイン賞」を毎年受賞するような人間で、いつも物事の悪い部分しか見ずに、自分のマイナス部分をさらに抉るように人や物事を悲観的に見ていました。しかし意識して相手の良い点を見ることを習慣にしていくことで人との会話では話題に事欠かなくなり、人だけではなく物事の良い部分にも気がつけるようになったのです。

この習慣は私がいつもお伝えしているシンプリストの考えに行き着くきっかけの1つとなりました。

今日お話ししたことは人との会話を盛り上げるだけではなく、こうして自分の視点や考えも変えることが出来るのでとてもオススメの方法です。

「好感度の高い話し方」について4回にも渡るボリュームたっぷりの内容をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

一つ一つを考えてみても早速今日から誰でも簡単に出来るものばかりだったと思います。この話し方を身につければ、あなたはどんな時も誰と会っても落ち着いて楽しんで話をすることが出来ようになると思います。

たとえあなたが人見知りであったとしても大丈夫です。なぜならこの私自身が人見知りの人間なのですから。嘘だと思われることが多いですが、昔から正真正銘の人見知りです(笑)

こうした力はいつしかあなたの苦手意識を取り除き、元からフレンドリーな人のように感じさせる魔法をかけてくれるのです。ある意味、演技と同じなのかもしれません。演技は演じる人にも見ている人にも素敵な魔法をかけてくれる物です。

演技を通して私は「話すこと」「伝えること」の楽しさや素晴らしさを知ることができました。あなたも是非私がお伝えしたことを意識して自分にも相手にも素敵な魔法をかけてみてくださいね。

そうすることできっと素晴らしい人脈や人間関係を作ることが出来、新たな自分に出会えたりと沢山の人生の豊かさを得ることが出来ると思いますよ。

風羽 玲亜

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